m-Learningワークショップ Vol.2 の実施

2012年12月7日

2012年8月末から9月にかけて実施されたm-Learningワークショップ Vol.1に引き続き、m-Learningを担当する白石祐子短期専門家による技術ワークショップ「Advanced Mobile Device Technology for Mobile Learning」が2012年12月3日から12月7日の日程で開催されました。今回は、カウンターパート達との事前協議から、参加者は外部から募らず、技術レベルが向上しているm-Learningプロジェクト技術チームメンバー約15名を対象に、トピックを絞り込んで実施することとしました。

今回のワークショップは、前回ワークショップの上級編となりますが、目に見える成果を出したいという要望が多く、実際のモバイルアプリケーションのプロトタイプを開発することを目標としました。HTML5、CSS3に関する応用スキルを始め、SVGやAR技術、Androidアプリケーション開発の応用スキルにつき技術移転を行うとともに、参加者はグループに分かれ、白石短期専門家の技術アドバイスのもと、実際のモバイルアプリケーション開発に従事しました。

ワークショップ最終日には、グループごとにプレゼンテーションが行われ、
1) Edutainment Game Application
2) USP Course Finder Mobile
3) USP Interactive Campus Map
のアプリケーションプロトタイプが披露されました。ワークショップで習得した知識とスキルを活用して開発作業を継続し、新学期が始まる2013年2月を目標に製品版を一般公開する計画で進めていきます。

参加者アンケートの結果、96%の参加者がワークショップに満足し、また同じく96%の参加者が、本ワークショップがUSPのm-Learningイニシアティブに大きく貢献したと回答し、大変評価の高いワークショップとなりました。参加者からは、「このワークショップは、新しいモバイル技術への深い洞察を、実例を用いて提供してくれました。これらはUSPのm-Learningだけではなく、将来的な他のプロジェクトの導入に非常に有益であることは間違いありません」、「今後USPのLearning & Teachingプロセスのためのモバイルアプリケーションを開発していくにおいて、USPの開発メンバーにとって素晴らしい機会となりました」などポジティブなフィードバックを多く受け取りました。

本ワークショップが、本プロジェクトで提供する最後のトレーニング機会となります。参加者には参加証が授与され、福島チーフアドバイザーより、「我々のプロジェクトでは、衛星のKu-bandで離島の学生に遠隔教育を届けているが、モバイル技術は衛星以上のインパクトを持って、より多くの人々に学習の機会を提供することが可能であり、本ワークショップ、そして今まで実施してきたセミナーやワークショップで習得した技術と知識を、継続的に活用していってほしい」と期待の言葉が伝えられました。

【画像】開発された3製品のプロトタイプ(左からEdutainment Game(Math Trivia)、USP Course Finder Mobile、USP Interactive Campus Map)

【画像】ワークショップの様子

【画像】参加者グループフォト