プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)HIV母子感染予防にかかる運営能力強化プロジェクト
(英)The Project for Strengthening Operational Capacity of Prevention of Mother-to-Child Transmission of HIV(PMTCT)

対象国名

ガーナ

署名日(実施合意)

2011年11月9日

プロジェクトサイト

グレーター・アクラ州

協力期間

2012年4月1日から2015年3月31日

相手国機関名

国家エイズSTI対策プログラム局(NACP)/ ガーナ国保健サービス (GHS) 、ガーナエイズ委員会(GAC)、(グレーター・アクラ)州保健局(RHA)

日本側協力実施機関

公益財団法人 ジョイセフ、公益財団法人 結核予防会

背景

ガーナはHIVに感染している一般人口は約2%以下と比較的低いものの、HIVに感染した推定妊産婦数では世界のトップ22か国のうちにはいり、さらにその中で抗HIV薬によるHIV母子感染予防を受けている妊産婦は5割程度にとどまるという状況にあります。このためガーナ政府は、「母親から子どもへのHIV感染を予防する対策(PMTCT)」を強化しており、本事業はPMTCTサービス向上に向けた支援を実施するものです。

PMTCTとは、妊産婦のHIVカウンセリング・抗体検査(HTC)や、陽性だった場合の母子への予防薬の投与及び抗レトロウィルス療法(ART)、ケア・サポートだけでなく、妊娠早期からの産前健診、施設分娩、産後ケア、家族計画、母子の栄養指導、さらには、パートナーである男性や他の子どものHTC利用の促進までが含まれます。こうした多様なクライアントの多様なニーズに対応する包括的PMTCTサービスの向上を図ることで、サービス利用者の増加に繋がるよう、事業を実施します。

具体的には、

1)PMTCTサービスの業務手順標準化に向けたハンドブックの作成作業を通じてHIVコーディネーターの能力強化を図りながら、支援型監督指導によるモニタリング評価・実地研修を通じて縦の行政ラインの強化を推進。さらに州・郡レベルでの既存定例会議等を通じて、州および郡レベルの保健医療施設間の横の連携強化を図る。

2)IEC教材の作成を行う。

3)実地研修や支援型監督指導を通したPMTCTカウンセラーのサービス提供能力強化を行う。

という事業内容を実施していきます。

目標

上位目標

ガーナ国におけるPMTCTサービスの質が向上する。

プロジェクト目標

グレーター・アクラ州において、医療機関によるPMTCT-IECサービス提供体制が強化される。

成果

1. NACP、RHDの各レベルで、職員のPMTCTサービス提供に関する監督能力が強化される。
2. NACPにより、PMTCT-IEC教材がPMTCTサービス提供に関する支援型監督指導の結果に基づいて改良され配布される。
3. 対象施設のPMTCTカウンセラーのPMTCT-IECサービス提供能力が強化される。

活動

1-1. NACP、RHD、対象医療施設を含むグレーター・アクラ州の保健医療施設におけるPMTCT実施管理体制に関するベースライン調査を実施し、現行の実施体制を検証する。
1-2. ベースライン調査の分析結果およびPMTCTに関する国家ガイドライン等に基づき、グレーター・アクラ州トレーナーと共にPMTCT実施ハンドブック(想定されるコンポーネント:カウンセリング手順、データ収集・報告、対象者フォローアップ、検査サンプルの送付および結果のフィードバック、支援型監督指導、フィードバックシステム等)を作成する。
1-3. 対象医療施設においてPMTCTサービスに従事する保健人材(PMTCTカウンセラー、PMTCTに従事する医師等)に対し、PMTCT実施ハンドブックの活用に向けた研修を実施する。
1-4. 州保健局に対してPMTCT実施ハンドブックに基づいた支援型監督指導(モニタリング評価、フィードバックシステム含む)を実施支援する。
1-5. 郡レベルの医療機関の連携強化も念頭に入れ、定期的な会議を通して、対象医療施設でのPMTCT活動進捗、成果を州および郡のPMTCT関係者間で共有する。
1-6. 実施ハンドブックの段階的な見直しを行い、必要に応じた内容の更新を行う。
1-7. エンドライン調査を実施し、PMTCTサービス提供に関する監督能力強化へのプロジェクト介入成果を確認する。
1-8. 改良されたPMTCT実施ハンドブックを用いた成果共有のためのワークショップを実施する。
1-9. プロジェクト成果の対象州内外への共有に向けた広報活動(中央レベルでのプロジェクト活動の発表、メディアの利用、ニュースレター発行等)を実施する。

2-1. ベースライン調査の一貫として、PMTCT-IEC教材改訂に活用できる既存情報(保健政策関連文書、保健統計資料、他国の事例等)を収集・分析する。
2-2. 支援型監督指導で得られたPMTCT-IEC教材運用状況を整理・分析し、定期的な会議を開催し、関係者と必要な改訂内容について協議する。
2-3. 上述の協議結果およびエンドライン調査結果に基づいて、PMTCT-IEC教材の改良および補助教材の作成を行う。
2-4. 改良された教材を現場に再度適用し、有用性を検証する。
2-5. 必要に応じてPMTCT啓発教材の校正を行い、関係機関に印刷・配布する。

3-1. ベースライン調査を実施し、対象医療施設を含むグレーター・アクラ州内医療機関のPMTCTカウンセラーについて、PMTCT-IECサービス提供能力を確認する。
3-2. 対象医療施設においてPMTCT-IEC教材を用いたサービス提供およびデータ収集・報告に関する実地研修を実施する。
3-3. エンドライン調査を実施し、対象医療施設のPMTCTカウンセラーのPMTCTサービス提供能力に関するプロジェクトの介入効果を検証する。
3-4. PMTCTカウンセラーへの介入成果共有のためのワークショップを開催する。

投入

日本側投入

・専門家派遣(チーフアドバイザー兼HIV/AIDS・PMTCT、業務調整兼PMTCT、教材開発(IEC)、支援型監督指導/データ管理、他の必要な専門家)
・本邦研修(PMTCTに必要な研修)
・資機材供与(プロジェクト活動に必要な資機材等)
・ローカルコスト(プロジェクト活動に必要な経常経費等)

相手国側投入

・カウンターパート(プロジェクト・ダイレクター、プロジェクト・マネージャー、国家AIDS/STI対策プログラム局、グレーター・アクラ州保健局、対象保健施設のPMTCTカウンセラー、その他双方が必要と認めた者)
・施設及び資機材(双方が必要と認めた施設および資機材)
・ローカルコスト(プロジェクト活動に必要な経常経費等)