第一回試験施工始まる

2017年4月30日

2017年3月に第一回試験施工が開始されました。この試験施工は、ガイドラインを作るにあたり、既存の資料や文献だけでなく、実際の施工を通じて知見を収集し、その結果を反映しようという試みです。試験施工のため、昨年から機材の調達や技術検討委員会を行い、カウンターパートとともに、施工場所や工法について協議を重ねながら試験施工計画を作り上げてきました。

このような手続きを踏まえ、今年1月に施工会社選定の入札を行い、厳格な審査のもと施工会社を選定し、2月に契約、3月から実際に工事がスタートしたものです。入札手続きもOJTの一環であり、工事内容をより正確に把握するとともに、オーナーシップを高めるため、カウンターパートを主体に行います。

試験施工では、本プロジェクトで供与された機材を活用し、まず路盤の構築から始まりました。5月中旬まで路盤構築を予定しており、路盤が十分な強度を確保していることを確認したのち、その上に簡易瀝青舗装を施工します。簡易瀝青舗装の種類は、チップシール工(Chip Seal Pavement)と常温路上混合工法(Cold Asphalt Pavement)を予定しています。労働力を主体とした工法のため、工事中の安全と衛生には特に注意し、労働者向けに安全講習会を実施しました。

(小川基樹/総括・地方道路計画)

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地元住民による労働力を用いた路盤の構築

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JICA供与機材による路盤の転圧

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JICA供与機材による瀝青材散布の練習

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住民及び労働者を対象とした安全講習会の実施

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週ミーティングをカウンターパート、施工会社、専門家の3者で行う