アスファルト舗装が始まる!

2017年6月30日

試験施工では、2017年2月から5月にかけて路盤の構築が行われ、引き続き簡易瀝青舗装の準備に入りました。表層瀝青舗装を人力で施工するのは、ガーナ国にとって初めての試みであるため、施工方法のみならず材料の調達、検査、労務者の雇用と配置など、様々な検証が必要になります。

この検証を通じて、適切な材料な工法、品質管理といった工学的な知見を定め、さらには契約管理や労務管理、経理管理といった運営面での知見も多く収集する予定です。労務者の多くは周辺住民の雇用で賄われることから、工事中の安全管理については特に慎重に扱い、ガイドラインに反映させていく必要があります。

本工法は、今後のガーナ国の地方道路開発と、農村地域住民の雇用機会創出に関して大きな期待が掛かっています。その期待に応えるべく、より良いガイドラインの構築と、LBT工法の浸透に向けて、今後も団員一同業務に努めて参ります。

(阪本哲夫/施工管理)

(注)LBT:Labor-based Technologyの略称。最低限必要な機械を使用する以外、人力で道路整備を行う労働集約型の工法のこと。

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施工開始前の労働者向けの研修

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供与機材による路盤材の撒きだし

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供与機材による瀝青材の散布