プロジェクト概要

プロジェクト名

(日)北部3州におけるライフコースアプローチに基づく地域保健医療サービス強化プロジェクト
(英)Project for Strengthening Community-based Health Services focusing on the Life-Course Approach in the Upper West, Upper East, and Northern Regions

対象国名

ガーナ共和国

署名日(実施合意)

2016年11月29日

プロジェクトサイト

ガーナ国アッパーウエスト州、アッパーイースト州、ノーザン州

協力期間

2017年7月15日から2022年7月14日(5年間)を予定

相手国機関名

ガーナヘルスサービス(Ghana Health Service)

裨益対象者

直接:北部3州の保健行政官および地域保健師
間接:北部3州の全年齢層の住民(約420万人)

背景

ガーナの保健セクターにおいては、母子保健や感染症対策等のサービスが改善されつつあり、一定の成果をあげてきた。近年ガーナは社会の移行期にあるが、開発の恩恵が届かない北部では貧困度が高く(70%)、保健サービスにおいても地域間格差が拡大しており、同地域に対する取り組みが急務とされている。また、あらゆる年齢層の健康増進や予防保健を図るライフコースアプローチを通じて保健財政への負荷が大きい慢性疾患に対応していくことは、地域保健のみならず保健財政の観点からも重要課題となっている。同国では、中期開発計画において、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成を目標に、保健サービスの地理的アクセスの是正、持続的な保健財政、保健システムのマネジメント強化、非感染性疾患の対策強化等の6つの戦略を定め、国家政策として「Community-based Health Planning and Services(CHPS)」を策定し、プライマリ・ヘルス・ケア(PHC)を基本とした地域保健サービスを推進していくこととしている。特に貧困層が多い北部における取り組みの他、CHPS政策の実施機関であるガーナ保健サービスの能力向上や地域住民や地方政府の参画等によるCHPS政策の推進、さらにCHPS政策実施に伴う知見や教訓等を州間や他州へ共有し、政策に反映させていくこと等が望まれている。

目標

上位目標

北部3州においてCHPSを通じたプライマリ・ヘルス・ケアのアクセスと利用が改善されることにより、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成に貢献する。

プロジェクト目標

北部3州においてライフコースアプローチに基づく地域保健医療サービスが強化される。

成果

1. 健康教育・住民参加促進・リファラルなどのPHCサービスを地域住民に提供する駐在地域保健師(Community Health Officers(CHO))及び亜郡・郡・州の保健医療チームの国家基準に基づいたCHPS の計画及び実施の能力が強化される。
2. CHPSのコミュニティ活動が強化される。
3. 地元政府(郡議会)及び関係者によるCHPSのガバナンスが強化される。
4. ライフコースアプローチがCHPSのサービスパッケージ(ミニマムパッケージ)の中で取り組まれるようになる。

活動

1-1. 既存のツールを活用してCHPS実施の進捗度を測る評価ツール(スコアカード)を作成する。
1-2. CHPS実施の進捗度を測定する。
1-3. CHO研修、および、CHOs、Sub-district health management teams(SDHT)、District health management teams(DHMT)を対象に支援型スーパービジョン(FSV)、リファラル研修を計画する。
1-4. (必要に応じ)既存の研修教材を修正する。
1-5. 研修トレーナーを任命・訓練する。
1-6. 研修を実施する。
1-7. 研修のフォローアップを実施する。
1-8. 標準化されたFSVを定期的に実施する
(RHMT→DHMT, DHMT→SDHT, SDHT→CHPS)。
1-9. 四半期ごとにDHMTレビュー会合を実施し、関係者が報告を共有する。
1-10. 対象州・郡間で、相互訪問等学び合いの機会を計画・実施する。(例:グッドプラクティスのビデオ制作等)
1-11. 国家標準化に向けて研修教材を標準化する。

2-1. 標準化されたコミュニティレベルのデータ・キャプチャー・ツールを開発する。
2-2. コミュニティによる地域保健活動の進捗度を測定する。
2-3. CHOによるアウトリーチ活動と家庭訪問を計画・実施する。
2-4. SDHT、DHMT、および郡議会(DA)の支援を受け、コミュニティ・エンゲージメントの活動を計画・実施する。
2-5. コミュニティ保健委員会(CHMC)/地域保健ボランティア(CHV)対象の研修教材を修正・作成する。
2-6. CHMC/CHVを対象に研修を実施する。
2-7. コミュニティが地域保健活動を実施する(例:地域緊急搬送システムによるリファラル改善等)
2-8. CHO/CHV、コミュニティに対する持続的、非金銭的なインセンティブの方法を構築する。
2-9. 対象州・郡間で、相互訪問等学び合いの機会を計画・実施する。
2-10. 国家標準化に向けて研修教材をレビュー/標準化/作成する。

3-1. 郡議会や関係者によるCHPSガバナンスの進捗度を測定する。
3-2. 州調整委員会(RCC)、州保健局(RHMT)、郡議会(DA)、郡保健局(DHMT)、および関係者が合同調整委員会を実施し、CHPSの計画(保健人材、資機材、ロジスティックス等)、予算措置、進捗管理等について協議する。
3-3. DHMTとDAが合同で、CHPS実施や保健活動を統合した年次計画書を作成する。
3-4. 対象州・郡間で、相互訪問等学び合いの機会を計画・実施する。

4-1. GHS本部と北部3州が、ライフコースアプローチに基づくCHPSによる保健サービスをレビューする。
4-2. 同レビュー結果をもとに、北部3州がGHS本部に、ライフコースアプローチに基づくコミュニティレベルの保健サービス(ミニマム・パッケージ)を提案する。
4-3. GHS本部とアッパーウェスト(UW)州が同「ミニマム・パッケージ」を計画する。
4-4. UW州が、「ミニマム・パッケージ」の州活動計画を策定する。
4-5. UW州が、CHPS実施にかかる研修、ならびに研修教材にライフコースアプローチを統合する。
4-6. UW州で、ライフコースアプローチ・チームが「ミニマム・パッケージ」の活動計画を策定する。
4-7. UW州で、ライフコースアプローチ・チームが「ミニマム・パッケージ」の郡活動計画を実施・モニターする。
4-8. GHS本部と北部3州が、活動計画の結果を共有する。

投入

日本側投入

専門家(総括、保健システムマネジメント、ガナバンス、地域保健/ヘルスプロモーション/IEC、地域保健/栄養/非感染症疾患、業務調整/研修管理等)、日本での研修(地域保健、栄養、保健行政等)、事務所・活動に必要な機材(基礎医療器材、研修機材、車両、オフィス家具等)

相手国側投入

カウンターパートの配置
事務所、運営経費、車両、機材等