アシャンティ州重点対象郡の選出

2018年10月11日

2018年10月11日、重点対象郡を選ぶためのワークショップをアシャンティ州クマシで開催し、第1回合同調整委員会会議(JCC会議)で合意された重点対象郡選定基準に則り、7郡の重点対象郡が選定されました。(ホームページ記事「第1回合同調整委員会会議開催」参照)

会議では最初に、アシャンティ州保健局の代表が、州内の母子保健栄養状況を説明しました。その後、JCC会議で話し合われた対象郡選定基準が共有され、州側のニーズを踏まえ、選出郡について話し合われました。最終的に、州からの強い希望もあり、パイロットテストの介入郡1郡を含めた南西部の7郡が重点郡として選出されました。

・Atwima Mponya
・Atwima Nwabiagya
・Amansie West
・Amansie Central
・Adansi North
・Adansi South
・Atwima Kwanwoma

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この重点7郡では、母子手帳の有効活用のモデル地域として、ヘルスワーカーへ向けた研修や住民への啓発活動を行うとともに、栄養クリニック、患者中心サービス、行動変容コミュニケーションに関する研修教材を開発していくこととなります。

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ワークショップの様子

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ワークショップ後の集合写真

ワークショップ翌日には、重点郡の1つとなったAtwama Nwabiagya郡を視察しました。アシャンティ州では、8月に郡講師育成研修が終了しており、Atwama Nwabiagya郡は、まさに育成された郡講師と郡保健局長が中心となって、ヘルスワーカー向けの研修を企画しているところでした。今後プロジェクトは、同郡において、ベースライン調査、現状調査を行ったうえで、再教育研修、アドバンス研修を実施していくことになるところ、これらの活動が始まることを楽しみにしているとの声が聞かれました。

重点7郡での活動は、郡講師を育成することが中心となる母子手帳全国展開と異なり、ヘルスワーカーや母親へ直接的に働きかける活動となります。研修やモニタリングスーパービジョンを通じてヘルスワーカーや母親の直接の声や反応を汲み取り、栄養クリニック等の取り組みを実践的なものへと形作っていくとともに、「母子手帳を有効に活用することで、患者にも医療従事者にも満足度の高い母子保健サービスを提供することができる」ことを目指します。重点7郡での活動は、年次総会やその他の会議などでその他地域にも広く共有される計画です。