全国10州に母子手帳州講師と郡講師を養成

2019年1月18日

プロジェクトでは2018年を通し、母子手帳の使用にかかる州講師養成研修と郡講師養成研修に取り組んできました(参照 郡講師養成研修の実施記事)。同研修は、ガーナの国家プログラムの一部をなす活動として、ガーナヘルスサービス(GHS)の強い主体性のもと着々と進められました。その結果、2018年12月までに全10州及び全254郡に計63名の州講師と804名の郡講師を誕生させることができました。郡講師については、郡保健局に勤務する職員(保健師、栄養士)と各郡で指導的立場にある助産師をはじめ、州病院や教育病院、主要な郡病院の母子保健部門の診療を担当する医療従事者からも講師を養成し、サービスの現場において速やかに知識・技術の伝達が行われるよう配慮しました。

【画像】ウエスタン州の郡講師研修参加者の集合写真

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CoCカードの説明をする研修員たち

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母子手帳を使ったカウンセリングをする研修員

また、研修期間を通じ、母子手帳ユーザーガイドも改訂を重ね、最終化することができました。研修開始当初から研修員全員に配布され、「とても使いやすい」「必要な情報が全て入っている」といった非常によい反応を得ていた同ガイドですが、研修中や研修評価シートを通して集められた研修員の意見を取り入れて、記載内容や書きぶりを複数回にわたり修正し、さらなる充実を図りました。それとともに、記載例や練習問題を増やし、母子保健に関わるすべての医療従事者が母子手帳の使い方をよりよく理解することの助けになるよう工夫を重ねました。

さらに、郡講師が今後母子保健サービス従事者に対して直接研修を実施することを支援するため、講師ガイドや事前・事後テストを含む保健医療従事者向け研修パッケージを作成しました。この研修パッケージ初版は、アシャンティ州、セントラル州、グレーターアクラ州での事前のテスト使用を経て最終化されました。

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アシャンティ州でのテスト使用の様子