アシャンティ州重点7郡ワークショップ開催

2019年2月21日

2019年2月20日、21日

2019年2月20日、21日の2日間、アシャンティ州クマシで、アシャンティ州重点7郡ワークショップを開催しました。ワークショップは、GHS本部家族計画局、アシャンティ州保健局、7つの郡保健局からの代表5名ずつ、JICAガーナ事務所及びプロジェクトから計50名余りが参加しました。

本ワークショップは、重点7郡の関係者が集まった、初めてのワークショップでした。目的は、1)7郡の母子保健栄養の状況について、関係者間で情報を共有すること、2)7郡で実施する基本的な活動の内容を関係者に説明すること、3)母子手帳を活用しながら母子保健栄養の改善を目指す活動計画を、7郡関係者が策定することの3つです。実際には、各郡が母子保健・栄養の基礎情報に関する発表した後、母子保健・栄養にかかる問題・原因を分析し、アクションプランを検討するグループワークを実施しました。

2019年、アシャンティ州重点7郡では主に、1)保健医療従事者に対する母子手帳研修、2)栄養クリニック、患者中心ケアの研修、3)研修後のモニタリング・スーパービジョン、4)コミュニティへの啓発活動の4つの活動を行います。活動の前後には、介入7郡のうち3郡と介入7郡以外のコントロール3郡を対象に事前事後調査を行い、活動の有効性も確認します。

これらの活動、特に栄養クリニックやコミュニティへの啓発活動を進めていくには、7郡それぞれの異なる保健・栄養問題やその原因を理解する必要があります。また、その群にあった介入方法を検討する必要があります。

7郡からはそれぞれ、妊娠中の貧血、低い妊婦健診受診率、低い施設分娩率、ビタミンA補給の低い実施率、妊娠中の高いマラリア罹患率等が問題点として挙げられました。そして、これらへの対策として、母子手帳を活用し健康・栄養カウンセリングを確実に実施していくことや、母親/両親学級やコミュニティ会合を通じ、必要な情報を届けていくことが挙げられました。また、医療施設への移動手段が限られていることが、低い受診率の原因となっていることが多く、コミュニティに緊急移動システム構築を働きかけることが重要であるとの意見もあがりました。

プロジェクトでは、ワークショップで挙げられた問題点、対応策を活動の中に加えていくことで、その地域にあった効果的な活動に繋げていくとともに、7郡関係者が自分たちの活動としてプロジェクト活動を実施できるようになることを期待しています。2019年6月に事前調査を実施したのちに、順次活動を進めていく予定です。

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ワークショップの様子

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グループワーク

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各郡の発表