国際小児科学会・母子手帳セッション

2019年3月21日

2019年3月17~21日

2019年3月17~21日、中米パナマ共和国の首都パナマシティで、第29回国際小児科学会が開催されました。本学会は、3年に一度開催されているもので、‘Partnership for Children’のテーマで開催された今回は、97か国から2,200人以上の参加者を集めました。

本会議初日となる18日、ガーナヘルスサービス家族保健局局長で、プロジェクトマネジャーのパトリック・クマ・アボアジェ医師が、JICAが共催する分科会5「Maternal and Child Health Handbook and Sustainable Developmental Goals(母子手帳と持続可能な開発目標)」に登壇しました。他の登壇者から、日本やモンゴルの母子手帳、2018年に発行された‘WHO recommendations on home-based records for maternal, newborn and child health’(注)の概要が紹介される中、アボアジェ局長は、ガーナの母子手帳全国展開について発表、統合版母子手帳作成背景、作成プロセス(プレテスト、パイロットテスト)、母子手帳プロジェクト概要、全国展開(研修及びモニタリング・スーパービジョン実施)、教訓と課題について説明しました。

ガーナの母子手帳は、複数の参加者の興味を集め、閲覧用に持参した母子手帳・User Guideの中身が写真におさめられていました。また、セッション終了後もアボアジェ局長の下に質問、激励に集まる参加者の姿が見られました。

プロジェクト開始後1年弱、州講師・郡講師養成研修及び第1回モニタリング・スーパービジョンと全国展開を進めてきたこのタイミングで国際的な学会で発表できたことは、カウンターパートと共にこれまでの活動を振り返り、今後の活動について検討する良い機会になるとともに、プロジェクト活動推進への大きな励みとなりました。

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開会式の様子

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分科会の様子

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登壇するアボアジェ局長