アシャンティ州保健局への専門家着任・アシャンティ州プロジェクト事務所の開設

2019年6月20日

2019年6月7日(金)、アシャンティ州の州都クマシ市にある州保健局において、同保健局に地域保健分野の専門家として着任する齋藤氏の州保健局への紹介及び同州でのベースライン・現状調査にかかる打ち合わせを行いました。GHS家族健康局(FHD)栄養課課長エシ・アモアフル氏及び、齋藤氏を含むJICA専門家3名とナショナルスタッフ1名が会合のために州保健局を訪問し、州側からは州保健局次長(公衆衛生)エウジ・クワシ氏に加え、州保健師、州栄養士、州看護・助産師長が参加しました。

会議冒頭、これから始まるアシャンティ州重点11郡での活動における齋藤専門家の役割を、萩原チーフアドバイザーが州側に説明しました。齋藤専門家は、アシャンティ州重点11郡での研修後のフォローアップやモニタリング・スーパービジョン及び、地域での啓発活動などの支援を行うことになります。続いて、齋藤専門家が「活動を通じてガーナの母子の健康に貢献できるよう、尽力します」と抱負を述べました。それを受け、州保健局次長のクワシ氏が州保健局を代表して齋藤専門家の着任を歓迎するとともに、着任後の活動への期待を述べました。

その後、会議の議題は重点11郡での活動開始に先駆けて実施される予定のベースライン調査・現状調査の調査対象郡・コントロール郡の選定や調査日程の調整に移り、2019年7月~8月に実施予定の調査に向けて州保健局と順調に調整することができました。

今回、齋藤専門家の着任とともに、州保健局内にアシャンティ州プロジェクト事務所が正式に開設されました。今後プロジェクトでは、この事務所に席を置く齋藤専門家を中心として、アシャンティ州保健局や重点11郡の保健局と密にコミュニケーションをとりながら、同州での活動を進めていきます。一方、アクラのGHS本部を拠点とした活動では、母子手帳の全国展開や持続性の確保のための活動も引き続き継続される計画です。プロジェクト開始2年目となり、拠点も2か所となりました。全国展開と、アシャンティ州でのモデル事業が複層的に実施され、母子手帳の効果を最大限に引き出すための活動が始まります。

【画像】齋藤専門家(手前)を囲むFHD栄養課課長、州保健局次長、州保健局職員、専門家等

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会議後談笑する齋藤専門家と州保健局職員達