プロジェクト概要
プロジェクト名
(日)ガーナ 観光振興支援プロジェクト
プロジェクトの背景
ガーナ国の観光産業は、経済成長と貧困削減につながる重要な非伝統的輸出部門として重視され、近年は年平均で約12%の成長率を記録し、カカオ、金に次いで第3の外貨獲得源になっています。
一方、「観光サービスの弱さ」、「人材の不足」、「目玉となる観光資源の不足」、「宣伝・プロモーションの不足」、「投資の不足」といった問題を抱え、民間部門の個々の業種や事業者、及びその連合体も脆弱であり、政府の民間支援策も不十分な状況にあります。観光省において、観光開発促進のための施策体系の見直しや官民連携を促進する活動は始まっていますが、具体的な事業計画を定期的に策定するには至っていません。
プロジェクトの目的
本プロジェクトの目的は、ガーナ国の観光セクターにおいて良好な官民パートナーシップが形成されることです。観光産業振興に必要な官民連携強化のため、戦略的な議論を行い、かつ官民パートナーシップ事業(パイロット事業)を実施する「官民パートナーシップ・フォーラム(PPPフォーラム)」を設立し、フォーラムのメンバーである行政、及び民間部門の能力開発を支援しています。
プロジェクト対象地域
ガーナ国全域
プロジェクト期間
2006年2月から2009年2月(約36ヶ月間)
相手国関係者
- 関係省庁:観光省(Ministry of Tourism and Diasporan Relations)
- カウンターパート機関:観光省政策立案・モニタリング評価局(Policy Planning, Monitoring and Evaluation (PPME))
プロジェクトの目標と成果、及び指標
プロジェクト目標
「ガーナ国の観光セクターにおいて良好な官民パートナーシップが形成される。」
(指標)
- 観光セクター関係者と一般の人々の官民パートナーシップ・フォーラム(PPPフォーラム)に関する認知度
- 公的機関の活動と政策、PPPフォーラムで採択された官民パートナーシップに関するコンセプト(またはガイドライン)との整合性
上位目標
「観光産業、及び観光サービスが発展・向上し、より多くの観光客と観光収入を得る。」
(指標)
- 観光客数と観光収入
- 観光客の満足度(または不満の数)
- 各業種の会社数と雇用人数
プロジェクト成果
成果1:「有効に機能するPPPフォーラムが開催される。」
- PPPフォーラム事務局によってレビューされた既存の統計・調査研究・観光事業等の数
- 観光セクター関係者の官民パートナーシップ・コンセプト・ペーパーに関する認知度
- PPPフォーラムの開催数と参加者数
成果2:「PPPフォーラムの事業実施能力(計画立案、実施管理、モニタリング評価)が向上する。」
- 実施されたワークショップの開催数と参加者数
- 実施された研修・訓練と参加者の数と計画の数
- 実施された官民パートナーシップ・パイロット事業の数と計画の数
- PPPフォーラム事務局の業務遂行実績
- PPPフォーラムが作成・発表する活動報告書
成果3:「本プロジェクト終了後のPPPフォーラムに向けた提言が策定される。」
成果4:「有効なプロジェクト管理のためのモニタリング、及び評価活動が行われる(フォーラム開催に合わせ3ヶ月に一度実施)。」
- モニタリング評価の結果、本プロジェクトに施された修正の数
- モニタリング評価報告書に対するPPPフォーラムからの評価