プロジェクト活動

  1. 州保健管理チーム(RHMT)、郡保健管理チーム(DHMT)と準郡保健チーム(SDHT)のCHPS運営管理についての知識と技術の向上
  2. CHOのCHPS実施についての知識と技術の向上
  3. 支援型スーパービジョン制度の開発と実施
  4. 病院、ヘルスセンターとCHOのリファラル業務の強化
  5. CHPSにおける住民参加促進業務の向上
  6. ベストプラクティス(最良実施例)やイノベーションのモデルの普及

各活動紹介

活動1関連

SDHT 研修

現職CHOの監督指導を担うGHSの準郡保健チーム(SDHT)の能力強化は、CHPSを強化するための重要な鍵となっています。しかし、SDHTの職員は日々の医療業務に追われ、CHOを監督できる職員は数も少ないのが現状です。また、SDHTを対象にした管理能力の向上を目的とする研修は何年も実施されていないうえに、教材も不足しています。そこでプログラムは、SDHT職員の管理能力強化研修を早期に実施する必要があると考え、技術協力プロジェクトを通じて、アッパーウエスト州のSDHTのCHO監督指導担当者全員を対象に研修を行います。この研修では、CHOに対するSDHTの監督指導能力を強化することを最も重視します。

さらにプロジェクトでは、実際にSDHTや郡保健管理チーム(DHMT)、州保健管理チーム(RHMT)が監督業務を行う際に利用できる教材の開発や技術支援を行います。具体的には、支援型監督指導(FSV)を推奨しており、スーパーバイザーとなる各レベルのGHS職員が、CHOや管轄職員を的確に指導・監督する能力を高めます。

協力隊員は、実際のFSVの実施の際、SDHT職員に同行して、彼らの支援を行いながら、FSVの定着が進むように働きかけることが期待されています。さらにそこで得られた情報はSDHT研修内容の改善に繋がるよう、プロジェクトと共有されることも期待されています。

CHO資格取得研修(CHO Fresher Training)

プログラムの活動のひとつとして、CHPSの普及に必要な人材を確保するために、CHO資格取得研修の実施・運営を技術協力プロジェクトが支援します。研修の対象は、アッパーウエスト州のCHPSの診療所に地域保健師(CHO)として配属予定の地域看護師(CHN)です。プロジェクトでは、GHSの講師が研修を簡単で効果的に行えるように、国のCHO研修マニュアルをもとに実用的な研修教材を開発します。最終的には160人のCHOがこの研修で養成される予定です。

協力隊の隊員も、研修内容についてプロジェクトに提案し、CHOのあるべき姿や活動を知るために、CHNと共に研修に参加するなど、技術協力プロジェクトと協力隊の間で連携することも期待されています。

現職CHO研修(CHO Re-Fresher Training)

【写真】現職CHO研修は、既にコミュニティで活動するCHOを対象に、CHO間の経験・情報共有の促進、知識・技術の強化を目的として実施されます。国の現職CHO研修マニュアルはまだ開発されていないので、技術協力プロジェクトとGHS講師とが、現職CHOのニーズに基いて研修の履修科目を選択し、教材を開発しながら研修を実施します。プロジェクト終了時にはGHSの講師だけで研修が行えるようになることを目指します。プロジェクト期間中に、240人の現職CHOがプロジェクトの支援で研修を受ける予定です。

協力隊との連携については、CHO資格取得研修と同様、研修の指導内容に関しての提案や、研修への参加などが挙げられます。現場の問題点やニーズに沿った研修を実施するためにも、郡保健局や準郡保健局で毎日活動する協力隊の経験から得られる貴重な情報や知識がプロジェクトと共有され、研修の質の向上につながることが期待されています。

活動4関連

リファラル強化

【写真】リファラル体制の強化は、地域住民が適切な治療を受けるうえで重要ですが、現状はどうなのかはっきりとした情報がありませんでした。そこでプログラムでは、技術協力プロジェクトがリファラルの実態調査を実施し、その問題点を探ってシステムの強化を進めます。すでに明らかになっている機材の不足やリファラル体制での基本的な機材の整備などは、無償資金協力による機材供与で対応し、プロジェクトが行うシステム強化が効果的効率的に進むことを目指します。

*リファラルとは:下位レベルの医療機関で治療が難しい患者を早い段階で発見し、上位レベルの医療施設に送り、適切な治療を早い段階から行うためのシステム。

活動5関連

住民参加促進活動

【写真】CHPSとは、“Community-based Health Planning and Services”という名のとおり、住民を中心に据えた新たな地域保健の考え方と仕組みです。CHPSの推進には、住民自身の健康に対する意識改革と、コミュニティでの保健・衛生改善活動に対する住民の積極的な参加が必要不可欠ですが、GHS職員は住民参加型の活動に関する知識と経験が乏しい状態です。そこでプログラムでは、住民参加型の活動経験が豊富な現地のNGOに委託し、対象地域の住民参加を効率的に促進すると同時に、住民参加型の保健活動に必要なスキルをGHS職員へ移転することよって、プロジェクト終了後も継続した住民参加活動が行われることを目指しています。

コミュニティでは現地語(部族語)での活動が必須であるため、プログラムでは技術プロジェクトがアッパーウエスト州で活動しているNGOに委託し、指導すると共に、現地の状況に合うように彼らと協議しながら活動を行います。