プロジェクト実施の背景

グアテマラの地方部では、1999年から2003年にかけて約1400の給水施設が建設され、その多くが湧水を水源とした簡易な自然流下方式の給水システムです。しかし、森林伐採や農地開発等の影響を受け、湧水の減少(特に乾期)が顕著となり、安定した水源の確保が難しく、地方部での給水率の改善は困難な状況となっています。このため地下水の開発による施設整備の必要性が高まっており、2003年まで地下水を水源とする施設は35施設が建設されてきました。

一方で、地下水を水源とする場合、湧水と異なりモーターポンプで揚水をするため運転コストがかさみ、また、ポンプ等の機器の運転・保守が必要となります。そのため地下水利用の給水委員会は、機器類の維持管理に加えて水料金徴収等の財務的な管理等、湧水を利用とする場合と異なるノウハウを必要としています。

グアテマラ共和国では、地方振興庁地方水道計画実施部(Instituto de Fomento Municipal-Unidad Ejectora del Programa de Acueducto Rurales(INFOM-UNEPAR))が地方部の給水施設を整備し、各給水施設を利用する住民によって設立された給水委員会が施設の運営維持管理を行っています。INFOM-UNEPARは、給水委員会の設立支援と、その後の運営維持管理に関する指導・助言を行っています。INFOM-UNEPARでは、今後増加し続ける地下水利用の給水委員会の組織強化や能力開発のために、研修教材・マニュアル類を整備し、独自に研修を実施する体制を強化する必要性が高まっています。