プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)算数指導力向上プロジェクトフェーズ2
(英)Project for Improvement of Mathematics Education (Guatematica) Phase 2

対象国名

グアテマラ

プロジェクトサイト

グアテマラ全土

署名日(実施合意)

2009年9月22日

協力期間

2009年11月1日から2012年10月31日

相手国機関名

(和)教育省、サンカルロス大学
(英)Ministry of Education, San Carlos University (USAC)

背景

グアテマラ共和国は「教育政策2008-2012年」の中で「質の伴った教育の促進」、「最貧困地域を中心として就学率の向上」等、8つの教育政策を掲げている。なかでも、教育の質向上は、過去4政権に渡り重視している政策であり、本政策達成のために「社会文化背景に合致した国家教育カリキュラムの普及」や「教員の育成」を戦略目標として掲げている。一方で、2006年に実施された算数と国語のラテンアメリカ・カリブ諸国学力調査の結果、グアテマラは参加15カ国中14位であり、教育省は学力向上のための方策を模索していた。

こうした状況の下、グアテマラ政府はホンジュラス共和国算数指導力向上プロジェクト(PROMETAM)の成果を踏まえ、算数科教材完成と教育省職員などグアテマラ国人材の算数能力強化のための支援を我が国に要請し、算数指導力向上プロジェクト(GUATEMATICA)が実施された(2006年4月〜2009年3月)。

同プロジェクト・フェーズ Iでは、成果品として初等教育1〜6年生の算数科教材(教師用指導書・児童用作業帳)が完成した。同教材は国定教材として全国配布が決定したものの、2008年8月に実施された終了時評価では、GUATEMATICA教材を有効に活用するための研修、教員の指導力向上の必要性が確認された。

これらを踏まえ、教員研修担当者の能力向上を通じて、GUATEMATICA教材の使用状況の改善及び小学校教員の算数指導力向上を図る算数指導力向上プロジェクト・フェーズII(GUATEMATICA II)に対する技術支援要請が、グアテマラ政府から我が国に対してなされた。なお、同国の現職教員研修は2009年6月下旬より教員再教育プログラム(PADEP-D)に一本化されることとなった。PADEP-Dは2017年までに全国の現職教員に2年間の課程を履修させることにより、短大卒と同様の資格を付与するというものである。我が国には、PADEP-Dの中の算数教育分野への技術支援が求められている。

上位目標

教員再教育プログラム(PADEP-D)実施地区の小学生算数科の成績が向上する

プロジェクト目標

教員再教育プログラム(PADEP-D)を受講した小学校教員の算数指導力が向上する

成果

  1. PADEP-Dの算数分野講座で使用する講座指導計画と講師用指導ガイドの質が向上する
  2. PADEP-Dの算数講座講師の能力が向上する
  3. PADEP-Dの実施地区の講座講師、教員、教育省職員等の算数指導力向上に対する意欲が高まる

活動

1-1.
広域「算数大好き!」プロジェクトが実施する広域研修に参加する
1-2.
PADEP-Dの算数分野2講座の講座指導計画作成のための活動計画を立てる
1-3.
講座指導計画を作成する
1-4.
講座指導計画を教育省、国立サンカルロス大学と共有する
1-5.
講座指導計画を必要に応じて改訂する
1-6.
PADEP-Dの算数分野2講座の講師用指導ガイド作成のための活動計画を立てる
1-7.
講師用指導ガイドを作成する
1-8.
講師用指導ガイドを教育省、国立サンカルロス大学と共有する。
1-9.
教員再教育プログラム算数講座において講師用指導ガイドを試用する
1-10.
算数講座講師の行う算数講義をモニタリングする(サンプリング)
1-11.
算数講義のモニタリング結果を分析する
1-12.
PADEP-Dの算数講座受講者が小学校で行う実習(授業)をモニタリングする(サンプリング)
1-13.
実習のモニタリング結果を分析する
1-14.
必要に応じて講師用指導ガイドを改訂する
1-15.
講座指導計画と講師用指導ガイドを完成させる
2-1.
PADEP-Dの算数分野2講座の講師に対して行う導入研修の実施のための活動計画を立てる
2-2.
算数講座講師に対して導入研修を実施する
2-3.
算数講座講師の行う算数講義をモニタリングする(サンプリング)
2-4.
算数講義のモニタリング結果を分析する
2-5.
PADEP-Dの算数講座受講者が小学校で行う実習(授業)をモニタリングする(サンプリング)
2-6.
実習のモニタリング結果を分析する
2-7.
必要に応じて、算数講座講師への導入研修を改善する
3-1.
定期刊行物を発行する
3-2.
算数指導力向上に対する意欲を喚起するために経験共有セミナーを開催する

投入

日本側投入

  1. 長期専門家1名(算数教育)
  2. 短期専門家(必要に応じて)
  3. プロジェクト調整チーム
  4. プロジェクト実施のための補足経費(講師用指導ガイド試用版の印刷費など)
  5. 広報(定期刊行物、経験共有セミナーなど)
  6. 広域プロジェクトからの技術支援(必要に応じて)

相手国側投入

  1. カウンターパート(コアグループ)の配置(5名:教育省技官4名、USAC教官1名)
  2. 講座講師に対する導入研修の実施経費
  3. 講師用指導ガイドの印刷・配布経費、およびPADDEP-D算数講座に必要となるその他教材の費用
  4. コアグループが行うモニタリングの旅費
  5. PADEP-D受講者のためのGUATEMATICA教材の印刷・配布経費
  6. プロジェクト執務室(電気・水道代等、維持経費を含む)