OKONOMIYAKIを“健康おやつ”として紹介しました

2019年8月30日

日本でも人気のあるお好み焼きは、どんな素材を入れても美味しく作ることのできる料理です。今月、イシル地域の3市(ネバフ市、チャフル市、コツァル市)で行われた「健康祭り」では、手軽に作れて栄養価の高いおやつとして「お好み焼き」を紹介しました。

現地でおやつといえば、小袋に入ったスナック菓子。油分と炭水化物を多く含むスナックを習慣的に摂ることは、母親と赤ちゃんの健康に悪い影響を及ぼすということも言われていますが、現地のキオスクにはスナック菓子の小袋が暖簾のようにぶら下がっています。イシル地域では、妊娠の中期から後期にある妊婦の場合、摂取カロリーの77%を炭水化物から得ていると言われています。また、体重が「普通」から「肥満」に値する妊婦が90%を超えるにも関わらず、42%の新生児が低体重で生まれてくるというデータも報告されています。

お好み焼きは、キャベツや卵など野菜とたんぱく源に、粉(炭水化物)を組み合わせた食べ物です。栄養バランスが良く、調理が手軽にでき、加えて材料が現地でも入手しやすく、比較的安価に作れます。「健康祭り」の当日は、小麦粉の代わりに、地元で手に入りやすくより馴染みのあるトウモロコシ粉に置き換えた“お好み焼き”にアレンジして提供しました。ネバフ市の「健康祭り」には、約150人の住民が訪れ大盛況となりました。お好み焼きは、子供にも大人にも好評で、100枚のお好み焼きがあっという間になくなりました。また、集まった人の中には、自宅で作れるよう、生地の作り方の説明について、レシピを片手に熱心に聞いている人もいました。

「美味しい」、「(キャベツの使い方が)珍しい」、「作ってみたい」、「日本食は野菜が沢山で健康的」という感想や「今後お好み焼きの料理教室を開いてほしい」という声もあり、様々な食材を使用することで、プロジェクトの推奨する”Un alimento más(食事にもう一品目)”の試みも今後の広がりが期待できそうです。

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現地の商店 スナック菓子が暖簾の様にぶら下がっている。

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お好み焼きの調理デモストレーション

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お好み焼きの調理デモストレーション