第1回合同調整委員会開催と診断調査実施

2017年2月28日

2017年2月3日、第1回合同調整委員会を開催し、ワークプラン、教材作成方針、および4月末までの活動内容について協議し、概ね合意しました。先方政府による改訂カリキュラムの最終化が終了しておらず、正式に教材作成を開始できない状況ですが、それでもプロジェクト活動は進捗しています。

2月15・16日、グアテマラの前期中等数学教育の現状を知り、教材作成の際の留意点についてチーム内で共通認識を持つことを目的とし、グアテマラ市内2校、地方2校において診断調査を実施しました。本調査では、中学2年生を対象とした数学テスト、数学の授業観察および数学教員へのインタビューを行いました。その結果、多くの生徒が基礎的な計算ができないなど初等算数内容の習熟に問題を抱えることがわかりました。また、グアテマラの数学教員の多くが、授業では説明に時間を費やし生徒が問題を解く時間が少ないこと、教員が難しい問題を取り上げて授業を行っているものの生徒の学習到達度は低く基礎的な問題も解けないこと、授業時間数の不足や専門性の低さなどから現行カリキュラムに含まれる多くの内容を授業で取り上げていないことが分かりました。

診断調査を通じて、生徒のレベルを考慮して基礎的な内容を重視した教科書を開発する必要性、教員が授業で使用しやすく分かりやすい指導書作成の重要性を再認識することができました。

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第1回合同調整委員会開催

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診断調査の試験問題に取り組む生徒

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診断調査における数学の授業観察

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診断調査における教員へのインタビュー