グアテマラ国(以下、「グ」国)は他の中米諸国と比較しても母子保健分野の諸指標が悪く、乳児死亡率が35(出生千対)、妊産婦死亡率が240(出生10万対)となっている(『世界人口白書2005』)。同国厚生省は「国家レベルでの保健体制の整備及び地方分権化」を目標の一つとし、特に地方村落部における保健医療サービスの拡充に注力している。このような背景のもと、「グ」国厚生省は2004年にわが国に対して、こどもの健康改善に関する協力を要請した。「グ」国の要請を受け、わが国は2004年4〜6月と2005年2〜9月に事前評価調査のために短期専門家を派遣し、「グ」国側の要請の背景を確認するとともに関連の情報を収集…