シャーガス病

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カルロス・シャーガス博士(1879〜1934年)

シャーガス病はブラジル人カルロス・シャーガス(Carlos Chagas)によって1909年に発見されました。別名:アメリカトリパノソーマ病とも呼ばれ、原虫トリパノソーマ・クルージ(Trypanosomacruzi)の血液感染により発症する、中南米特有の人畜共通感染症です。

主な感染経路は、吸血性のサシガメをベクターとした媒介虫感染、輸血などによる血液感染、そして母親から胎児への母子感染などがあり、最近南米では媒介虫の排泄物等を含んだ食物による経口感染も報告されています。

発症初期の4週間程の期間を急性期と呼び、風邪に似た発熱や下痢といった症状や、まれに片方の目が腫れるといった、目に見える症状が出る時もあります。急性期に投薬治療すれば、回復する確率がとても高くなります。その後慢性期に移行し、全く症状がないまま10年から20年経過後、原虫が内臓の細胞に入り込んで臓器肥大などの症状を起こし、特に心臓に取りついた場合は心機能低下により死亡に至ることがあります。慢性期の治療は未だに確立されておらず、感染患者は病気の進み具合に怯えることになります。

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シャーガス病に感染し肥大した心臓の断面写真

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血を吸い体が膨らんだ媒介虫のサシガメ

グアテマラに生息するシャーガス病媒介虫(吸血サシガメ)

グアテマラには主に2種類の媒介虫が存在します。これらの吸血サシガメの多くは、藁葺き屋根や土壁の家に生息しています。

Rhodnius prolixus (R.p.)媒介虫Triatoma dimidiata (T.d.)
【写真】Rhodnius prolixus (R.p.)外来種品種在来種【写真】Triatoma dimidiata (T.d.)
弱い生命力強い
高い原虫保有率低い
家屋内のみ棲息地屋内外
藁ぶき家屋主に生息する住居タイプ土壁家屋
消滅する目標監視する

【写真】R.p.及びT.d.の全種写真
R.p.及びT.d.の全種写真

サシガメが生息しやすい家屋

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藁葺き屋根

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土壁の家