はじめに

24時間以内に地球の反対側に移動できる現在のグローバル化社会において、シャーガス病はもはや中南米の風土病に留まらず、全世界に感染のリスクがある病気と再認識されています。シャーガス病に感染した患者が、そうとは気付かずに同疾病流行地域ではない国へ移動し献血を行った結果、血液検査項目に含まれないことによる原虫の見過ごしが発生し、その血液が輸血されることによる感染、といった事例も報告されています。すでに日本でも症例が見つかっています。流行地域の感染防止への取り組みは、シャーガス病の世界拡大を阻止する効果的な活動として、世界保健機関(WHO)からも注目されています。