プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)エル・カホンダム森林保全区域のコミュニティ住民参加型持続的流域管理能力強化プロジェクト
(英)Project for strengthening of sustainable watershed management with community participation in the forest protected area of El Cajon dam

対象国名

ホンジュラス

署名日(実施合意)

2012年12月18日

プロジェクトサイト

エル・カホン森林保全区域(ZFPEC)

協力期間

2013年5月9日から2016年5月8日

相手国機関名

(和)ホンジュラス電力公社(ENEE)
(英)National Electric Energy Company

背景

ホンジュラス国(以下「ホ」国)のエル・カホンダムは、我が国の有償資金協力と世銀、IDB等との協調融資により1985年に建設されたダムであり、「ホ」国最大の水力発電所がある。その水力発電所の発電能力は300MWであり、「ホ」国の国内電力需要の25%をカバーする重要な発電施設である。ダム湖面積は、人工湖としては「ホ」国最大であり、ダム湖周辺の36,000haの土地は、エル・カホンダム森林保全区域(ZFPEC)として保全地域に指定されている。この保全地域の管理をホンジュラス電力公社(ENEE)が担当している 。

ZFPECは、針葉樹と広葉樹からなる27,500haの森林を有し、豊富な植物相と動物相が存在すると言われている。しかしながら、当該地域住民の人口増加に伴う農牧業を中心とする生産活動の影響を受け、森林の劣化・減少、土壌浸食・流出、水質悪化等が問題となっており、これらに起因する土砂のダム湖への流入・堆積量増加の可能性も懸念されている。ENEEは、これらの問題を解決するために、天然資源・環境省等とも連携し、約10年前から住民の生計向上支援や環境教育に取り組んできている。ただし、その活動は、当該地域の一部の村落に留まり、十分に有効な持続的流域管理方法を確立できていない。このような状況の下、ENEE及び関係機関(関係省庁、市連合会、構成市、コミュニティ代表組織、NGO等)の参加のもと、ZFPECの自然環境と住民生活との均衡を保ちつつ、環境劣化(伐採や移動焼き畑による森林減少、農牧業生産活動に伴う土壌浸食等)を低減させると共に、村落住民の生計向上とのバランスを図ることが必要となっている。

目標

上位目標

エル・カホンダム森林保全区域(ZFPEC)及び保全優先地域において、持続的流域管理技術が導入・実践される。

プロジェクト目標

ENEE及び関係機関の対象地域における住民参加型手法を含む持続的流域管理能力が強化される。

成果

1.パイロット村落の環境保全のためのプロジェクト活動計画が作成される。
2.ENEE及び関係機関の持続的流域管理の手法・手順に関する能力が向上する。
3.ENEE及び関係機関の持続的流域管理に関する知識と技術の実践能力が向上する。
4.ENEEが持続的流域管理を効果的に実施できるためのマニュアルと計画が作成される。

活動

1.1 対象地域の既存の社会経済調査(ベースライン調査)とENEEが過去に実施した活動をレビュー・分析する。
1.2 対象地域の自然環境の現況を分析・把握する。
1.3 エル・カホンダム森林保全区域の森林保全に関するENEE-UMCが有する既存の戦略の見直し・改訂を行う。
1.4 パイロット村落を選定する。
1.5 パイロット村落における環境保全のためのプロジェクト活動計画を作成する。

2.1 パナマ国でのプロジェクトの知見をベースにして、持続的流域管理に関する研修を計画する。
2.2 研修を実施する。
2.3 研修のモニタリング・評価を行う。

3.1 プロジェクト対象地域に関与する機関間の調整メカニズムを築き、それを強化する。
3.2 パイロット村落でプロジェクト活動を実施する。
3.3 パイロット村落での活動をモニタリング・評価を行う。
3.4 評価結果を踏まえて、プロジェクト活動計画を修正する。

4.1 実施された活動を通じて得られた結果等に基づき、普及マニュアルを作成する。
4.2 普及マニュアルの内容を普及するためのセミナーを開催する。
4.3 パイロット村落のコミュニティ開発及び環境保全のための総合的活動計画を作成する。
4.4 対象地域のパイロット村落以外の村落へも、持続的流域管理手法を適用するための中期計画を作成する。

投入

日本側投入

(1)長期専門家:1名(業務調整/住民参加型環境保全)
(2)短期専門家:土壌保全や流域管理等の分野でのパナマあるいは日本からの専門家
(3)研修員受入:第三国研修
(4)機材供与:車輌、事務用機器等
(5)ローカルコストの一部負担

相手国側投入

(1)カウンターパートの配置
(2)支援要員の配置
(3)ローカルコストの一部負担
(4)事務スペースの提供