ユスカラン市バチャン地区水源地視察

2017年4月12日

10月27日(木)にバチャン/シドラコミュニティの上流部にある水源地を視察しました。
バチャン/シドラではコミュニティにおける当プロジェクト活動の一つとして、この水源地の保全を選定しており、林野庁職員、ユスカラン市職員、地域住民とともに、その現場確認を行いました。

コミュニティから山道を歩いて40分ほどの、ユスカラン生物保護区のコア地域に位置する湖のほとりに取水口が設置され、コミュニティの給水タンクまでパイプを使って水を運んでいます。
しかし、時折ユスカラン市街地の住民や市外からも観光利用を目的とした訪問者があり、水源の汚染が懸念されていたとのことです。
活動計画では、この湖の周囲に柵を設置し、人間や家畜(牛、馬)の不必要な立ち入りを制限して水質汚染を防ぐ一方で、野生動物は飲水のために通り抜けられるような柵の構造とする予定です。また、コミュニティで水源や柵の管理体制を整備・構築し、住民自身で管理運営することとしています。

湖に到着後、林野庁およびユスカラン市担当職員から住民に対して、ホンジュラスの保護区制度や、ユスカラン生物保護区の成り立ちなどについてレクチャーが行われました。

水源は、村の住民にとっても森の野生動物にとっても命の源です。皆の協力によって、重要な水源が守られていくことを願っています。

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水源地の湖。ユスカラン生物保護区のコア地域内に位置している。

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ユスカラン市環境担当職員によるレクチャー