パイロットコミュニティ(第2グループ)の選定

2017年5月3日

ラ・ウニオン生物回廊プロジェクトでは、ラ・ウニオン生物回廊を構成する3市(ユスカラン市、グイノペ市、オロポリ市)において、9つのパイロットコミュニティを選定し、生物多様性の持続的利用と保全のための活動を行うこととしています。
プロジェクト1年目の2016年には、第1グループとして3市からそれぞれ一つずつ、計3つのパイロットコミュニティを選定し、既に活動をスタートしています。
この1月、2017年から活動を開始する第2グループとして、6つのコミュニティを選定しました。

昨年12月に開催したラ・ウニオン生物回廊地域管理委員会の会合において、パイロットコミュニティの選定基準(クライテリア)について検討を行い、1)保護区や流域、標高などの位置関係、2)アクセス、3)プロジェクトに対するコミュニティの意欲、4)土地所有の状況(コミュニティ内の土地が個人有地又は共有地が大半であること)、5)組織化の度合、6)住居の状況(貧困度合い)、7)安全状況や情報・連絡手段、8)コミュニティ内の環境問題の計8項目を考慮して判断することとしました。また、3市から、候補となるコミュニティを挙げてもらいました。

11月下旬から1月上旬にかけて、計5日間、プロジェクト関係者が各市から候補として提示された15のコミュニティを訪問し、住民リーダー等から聞き取り調査を行いました。
これらの情報をもとに、改めて上記のクライテリアを踏まえ、プロジェクト関係者による協議を行い、第2グループのパイロットコミュニティとして、以下の6つを選定しました。

・ユスカラン市−チャグイテ・スル/Chaguite Sur、ロス・ライネス/Los Lainez
・グイノペ市−アラジャネス/Arrayanes、ロマ・ベルデ/Loma Verde
・オロポリ市−ロサ・デ・アブリル/Rosa de Abril、サマヤレ/Samayare

今後、各コミュニティで住民参加によるワークショップを実施し、生物多様性の持続的利用と保全に資する活動を選定する予定です。

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ユスカラン市チャグイテ・スルから望むユスカラン生物保護区

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ユスカラン市ロス・ライネス 集落の高台からチレ生物保護区(中央遠望の山)を望む

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グイノペ市アラジャネスの集会場の小学校(右手奥)

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説明会に集まった参加者たち

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グイノペ市ロマ・ベルデの集会場の小学校

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説明会に集まった参加者たち

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オロポリ市ロサ・デ・アブリル 小学校での説明会に集まった参加者たち

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オロポリ市サマヤレ(サマヤレ川) 写真中央奥はニカラグアとの国境