カウンターパートが日本での研修に参加

2018年3月12日

2018年1月28日(日)~2月10日(土)の2週間、「生物回廊における生物多様性の持続的利用とその保全」をテーマに当プロジェクト関係者8名が日本を訪問し、日本の生物多様性保全に関する政策や、地域での取組み事例等を学びました。

昨年は中央省庁のプロジェクト関係者を対象に同様の研修を実施しましたが、今年は当プロジェクトの現場活動を担うラ・ウニオン生物回廊地域管理委員会の構成メンバー(環境省地域事務所、ユスカラン市・グイノペ市・オロポリ市役所の各環境担当、ユスカラン財団、サモラノ大学)から人選し、より地域レベルの取組みに焦点をあてた研修内容としました。

日本での研修は2週間という短い期間でしたが、千葉市での参加型生物多様性モニタリング、群馬県の緑の回廊、みなかみ市でのエコツーリズム、宮崎県綾町での農産物認証の取組み等を学び、充実した研修となりました。

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しいたけ栽培を視察(宮崎県諸塚村)

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閉講式(JICA東京)

帰国後、3月12日(月)にJICA事務所にて成果報告会を実施し、参加者グループからそれぞれ研修成果を踏まえて作成したアクションプランの発表を行いました。その後の意見交換では、住民参加型モニタリングの実施、有機農法の推奨と販路の拡大等については、来年度策定予定の生物回廊管理計画に反映させることが必要などの意見が出されました。

なお、今回の報告会は環境分野の課題別研修参加者による報告会と合同実施とし、保護区管理、SATOYAMAイニシアティブ、廃棄物処理の各研修コースにホンジュラスから参加した研修員(所属は林野庁、NGO、市連合会等)もそれぞれアクションプランを発表し、意見交換を行いました。今後、環境関連分野のJICA研修員OBが組織横断的に連携し、各アクションプランの実行のための検討・調整が行えるよう、ワーキンググループを組織することとなり、当プロジェクト関係者からは、環境省生物多様性局のフランシスコ・アセイトゥーノ技官、ユスカラン財団のエドガルド・メンドーサ氏がメンバーとして選出されました。各研修員が日本での研修の成果を活かし、ホンジュラスの環境保全が進むことを願っています。

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成果報告会