自治体組織による固形廃棄物の総合管理プロジェクト視察

2018年7月20日

ラ・ウニオンプロジェクトでは、パイロット・コミュニティ活動計画のためのワークショップなどにおいて、廃棄物処理が課題としてしばしばとりあげられてきましたが、対象地域3市には廃棄物の管理型最終処分場がなく、野外投棄で対処しているため、プロジェクトではこれまでコミュニティレベルでの小規模廃棄物処理の取組みを支援してきました。

このような状況を改善し、ラ・ウニオン地域の良好な環境を維持するため、廃棄物処理のホンジュラス国内先進事例として、3市の環境担当職員および市長が7月17日~20日にJICA-PROGIRS(Proyecto Gestión Integral de Residuos Sólidos 自治体組織による固形廃棄物の総合管理プロジェクト)対象地域(オコテペケ県サン・マルコス・デ・オコテペケ市周辺)、およびPROGIRS方式を採用して共同処分場の設置準備が進んでいるインティブカ県サン・フアン市周辺地域を訪問し視察を行いました。

また、オコテペケ県にあるGüisayote生物保護地域の管理状況視察・意見交換もあわせて実施しました。

オコテペケ県サン・マルコス・デ・オコテペケ市周辺の5市は、共同で廃棄物処理事業者を立ち上げ、共同処理場を設置してゴミの回収、分別、最終処分を行い、住民等の裨益者から処理費用を徴収することで持続的な廃棄物処理システムを構築・運用しています。ラ・ウニオン地域からの参加者にとって、この取り組みは非常に参考になったようで、さっそくオコテペケの担当者をラ・ウニオンに招聘して先ずは現状視察と意見交換、その後に地域関係者と環境省も交えたワークショップ開催を予定しています。今回の視察をきっかけとして、ラ・ウニオン地域の廃棄物問題が改善されることを願っています。

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5市共同処理場の新しいトレンチ

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Güisayote生物保護地域での環境教育活動紹介