ホンジュラス国(以下、ホンジュラス)の貧困地域に存在する市のほとんどは、人口が3千人から1万人に満たない小規模自治体であり、優秀な人材の不足、税収基盤の脆弱さと財政規模の小ささから、住民に対する必要最小限の行政サービスも十分に提供できない状況である。こうした人材面、財政面における自治体の能力不足を解決する一方策として、市(Municipio:自治体の単位)が複数集まって市連合会(Mancomunidad)を形成しており、これはホンジュラス地方自治体法でも奨励されている。市の開発行政は市連合会の支援ユニット(UTIM)が技術的に支援することになっているが、市連合会、支援ユニット共に案件実施能力が…