プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)ミゾラム州持続可能な農業・灌漑開発のための能力強化プロジェクト
(英)The Project on Capacity Enhancement for Sustainable Agriculture and Irrigation Development in Mizoram

対象国名

インド

署名日(実施合意)

2016年10月26日

プロジェクトサイト

ミゾラム州

協力期間

2017年7月12日から2022年7月11日

相手国機関名

実施機関

ミゾラム州政府小規模灌漑局、農業局、園芸局、土壌水保全局

協力機関

ミゾラム州政府農村開発局、商業局、環境森林局、水産局

背景

インド国ミゾラム州では、人口の約5割が農村部に居住し、農村貧困率はインド平均の25.7%に比べて35.4%と高い。
同州の主な産業は農業であるが、農業生産性が低いために多くの農産物が他州から移入しており、特に主食であるコメの州内生産量は年間需要の1/3程度にとどまっている。
同州では、伝統的に営まれている移動焼畑農業が、人口増加に伴う休耕期間の短縮化によって農業生産性が低下していることから、農業生産性の向上に向けて定着農業への転換を推進している。
同州は、定着農業の促進にも貢献する灌漑事業詳細計画(DPR)を1980年代後半から策定しているが、開発された灌漑面積は全体の7割程度にとどまり、そのうち、2割程度の地区では計画面積の半分以下の開発にとどまっている。また、整備済みの灌漑施設についても、工事の品質や維持管理能力の低さから、約7割の施設で何らかの補修が必要とされている。
さらに、農家に対する灌漑農業の技術的支援が十分でないために、灌漑農地の作付強度(cropping intensity)は計画値(190%)に対して実績値(106%)が低く、期待通りの生産性向上につながっていない。
このような課題を抱える同州では、持続可能な農業発展と自給率向上を図ることが最優先の課題と位置づけており、JICAは、インド政府の要請を受けて、「ミゾラム州持続可能な農業のための土地・水資源開発計画調査」(2013年9月〜2015年5月)を実施し、1)州全域をカバーする長期的・包括的な農業マスタープランの策定、2)州政府の農業関係部局間の連携による小規模灌漑事業に係る事業計画策定手順を取りまとめた。同プランは2015年5月に州知事の承認を受けて、正式に州政府に採用された。
現在、同州政府によって、同プランに基づく農業・灌漑開発の計画づくりが進められているが、これまで開発事業の実施は中央政府に予算、事業内容とともに依存してきたため、州政府職員の計画立案・実施能力や、現場レベルにおける農業関係部局間の横断的な事業調整能力が十分ではない状況にある。
かかる状況下、インド政府から、同州の農業・灌漑分野の発展を図るために、農業マスタープランに基づいた農業及び灌漑開発手法の開発に向けた州政府の能力強化を目的として、本プロジェクトが要請された。

目標

上位目標

ミゾラム州において持続可能な農業・灌漑開発(注1)が展開される。

プロジェクト目標

持続可能な農業・灌漑開発を推進するミゾラム州政府の組織能力が強化される。

(注1)【実施機関と合意した用語の定義】持続可能な農業・灌漑開発とは、経済的に存続でき、社会的、環境的に健全でなければならず、農家のニーズ、利用可能な資源及び市場機会の適正な評価を通じて、環境保全に配慮しつつ、農家の所得を向上させることにより達成されるものである。

成果

成果1:持続可能な農業・灌漑開発のための手法(注2)が開発される。
成果2:持続可能な農業・灌漑開発の計画及び実施に係る政府職員の能力が強化される。
成果3:持続可能な農業・灌漑開発分野における州政府関係部局間の共同実施の枠組みが構築される。

(注2)【実施機関と合意した用語の定義】持続可能な農業・灌漑開発のための手法とは、1)実施ガイドライン、2)職員向けマニュアル、3)農民向け研修教材から構成され、プロジェクト活動を通じて洗練されるものである。