現地研究者を対象としたレクチャーを実施しました

2017年3月6日

2017年3月6日、インドネシア側カウンターパートのインドネシア科学院(LIPI)の現地研究者を対象としたレクチャーを実施しました。京都大学生存圏研究所の宮本託志特定研究員が講師を務め、1.大型イネ科植物のリグノセルロール(注)の比較研究、2.発酵性糖生産におけるサトウキビバガス(絞りかす)のリグノセルロースの特徴付け、3.リグニンを豊富に含むイネ科植物栽培の代謝工学、という3つのテーマについて発表を行いました。

当日は、会場であるLIPIバイオテクロジー研究所内大講堂に総勢60名を超える研究者が集まり、熱心に聴講していました。また、レクチャー後は、バイオテクノロジー研究所会議室にプロジェクト研究者を集め、今後の研究の進め方について意見交換を行いました。

これらの活動を通して、プロジェクトに関連する専門知識について現地研究者側の一層の理解が進み、今後のプロジェクトに役立つことが期待されます。

(宮本特定研究員のコメント)
プロジェクトに本研究をどのように役立てることができるのか、現地関係者と直接議論することができる貴重な機会でした。さらに、プロジェクトに直接携わっていない数多くの現地研究者や学生にも高い関心を持ってご参加頂けたため、本研究の基礎的な内容について幅広い研究者にご理解頂ける有意義なレクチャーとなりました。

(注)リグノセルロースは、木質バイオマスの主要構成成分でバイオマス燃料や石油製品の代替となる化成品への原料として注目されているリグニンとセルロースの結合した物質です。

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LIPIバイオテクノロジー研究所大講堂でのレクチャー

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研究室でのプロジェクト研究者との意見交換