ボゴールにおける国際シンポジウムでの講演

2018年9月27日

ボゴールで開催されたインドネシア科学院(LIPI)の主催する国際シンポジウムに本プロジェクト研究代表の梅澤教授、小林准教授が招待され、基調講演者として登壇した。本シンポジウムは、LIPIが近年取り組んでいるバイオレメディエーション(注)や植生回復に関する研究成果を発表する機会として開催されたもので、当該分野に関連する120名以上のインドネシア研究者及び官民関係者が参加した。

基調講演では、SATREPS本プロジェクト概要及び全体的な取り組み状況について梅澤教授が紹介した後、小林准教授が、本プロジェクト研究を通して生まれた成果の一つとして、「限界耕作地土壌における微生物群集構造の廉価な解析法の確立」をテーマに発表した。

また、本プロジェクトの技術に関心を持つ民間企業との意見交換では、プロジェクトに対する協力に関して好意的な反応を得た。プロジェクト後半に向けて社会実装に向けた取り組みを強化していく上で、インドネシア側関係者との調整を図り、様々な機会を通して、本プロジェクトにおける研究で得られた知識、経験を活用できる可能性を増やしていく所存である。

(注)バイオレメディエーション:生物学的環境修復とも訳される。微生物や菌類や植物、あるいはそれらの酵素を用いて、有害物質で汚染された自然環境を、有害物質を含まない元の状態に戻す処理のこと。

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シンポジウム会場の様子

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国際シンポジウムにて発表する梅澤教授