第三回SATREPSカンファレンスの開催

2018年11月22日

2018年11月22日に、インドネシア科学院(LIPI)ボゴール植物園内コンサベーションホール講堂にて、第三回SATREPSカンファレンスを開催した。これは、現時点でのプロジェクト進捗について報告するとともに、インドネシアにおける関連分野の研究者に本活動を広く周知することを目的として2016年11月のボゴール(第1回)、2017年11月の京都(第2回)に引き続き、実施したものある。

シンポジウム当日は、本プロジェクトのインドネシア側研究代表機関であるインドネシア科学院(LIPI)長官Dr. Laksana Tri Handokoのご挨拶とともに、本プロジェクトのJICA中間レビュー評価団員として来尼された調査団長の浅沼修一JICA農村開発部国際協力専門員、堤敦司東京大学特任教授・国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)研究主幹に基調講演者としてご登壇頂いた。その後、本プロジェクト活動を推進する日尼の主要研究者が登壇し、プロジェクトの目標である、バイオマス植物生産のための施肥技術の確立、熱帯荒廃草原の植生回復、高エネルギー含有イネ科植物開発、イネ科植物を原料とした低環境負荷木質材料の開発について、それぞれ日本側とインドネシア側の双方の研究者より進捗及び活動成果報告を行った。

今回のカンファレンスでは総勢150名を超える研究者と現地メディア10社が集まり、現地における本プロジェクトに対する関心の高さが伺われた。また、本プロジェクトに関わるインドネシア側の若手研究者のキャパシティデベロップメントのために研究発表の機会としてポスター発表を募集したところ、24件の研究成果ポスターが提出された。本プロジェクトを契機として、多くのインドネシア人研究者が本分野に関する課題に取り組んでおり、研究者育成の面でもインパクトが波及している様子が伺われた。

本格的にプロジェクトが開始して約2年半が経過するが、今後も定期的にこのような機会を設けるとともに、日本とインドネシアによる国際共同研究を通して、本プロジェクトの目的である熱帯荒廃草原の植生回復と持続的バイオマス生産の確立に着実に取り組んでいく所存である。

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カンファレンス会場の様子

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現地メディアによるインタビュー