リアウ州クンドゥール島への出張

2019年6月17日

2019年6月16日から18日にかけて、インドネシア北西部リアウ州クンドゥール島への出張を行った。本プロジェクトでは、研究代表機関の京都大学とLIPIバイオマテリアル研究所の両者にて、植物残渣粉末(主にソルガムバガス)を原料とした環境に優しい木質成形体生産に関する共同研究を進めているが、同時に、本研究成果を社会に還元し、プロジェクト終了後も継続的に活用できるよう社会実装を目指している。4月に実施したビジネスマッチングミーティングにご参加頂いた同地で活動を行うバイオマス発電を行っている経営者の案内のもと、本プロジェクト研究代表者である京都大学生存圏研究所の梅澤俊明教授、LIPIプロジェクト研究者Prof. Bambang Subiyantoとともに、リアウ州クンドゥール島で稼働している同社のバイオマス発電及びガス化工場を視察すると同時に、同社及び現地協力者が所有する熱帯荒廃草原の植生状況及び同地での活動内容を確認した。

広範囲にアランアランが植生する本島において、民間企業との連携が実現し、本プロジェクトによって生み出された技術を地域社会が継続的に活用し収益を得ることで地域コミュニティの生活環境向上につながる社会実装の仕組みを構築できれば、特にプロジェクトのインパクトと持続性の面において、多大な波及効果をもたらすことが可能となる。そのため、同地域におけるプロジェクト成果の展開を引き続き注視したい。

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クンドゥール島に自生するアランアラン

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土壌及び水供給の状況確認