2019年9月20日
2019年9月15日から20日にかけて、北スラウェシ州のマナド市およびトモホン市にて母子手帳の国際研修を実施しました。
研修員はアフガニスタン、タジキスタン、ラオス、カンボジアの4か国と、インドネシア国内の北スラウェシ州、中部ジャワ州、バンテン州から集まりました。
インドネシア保健省は2007年から年に一回、母子手帳の国際研修を実施しており、今年で11回目になります。これまでに15か国から延べ150人が研修に参加しました。
今年の研修のテーマは“母子手帳の利活用促進のための職能団体との協働のあり方”でした。インドネシアの産婦人科医師会、小児科医師会から講師が招聘され、現場視察の際には産婦人科専門医、小児発達専門医、看護師、助産師、地域保健ボランティアなど、さまざまな職種の方の話を聞き、また実際の活動を見学する機会を得ました。
JICA本部からは尾崎敬子専門員が世界の母子手帳の現状と母子手帳改訂について講義しました。また、南スラウェシ州に派遣中の青年海外協力隊の助産師隊員3名もオブザーバーとして参加しました。
今回参加した各国の母子手帳の実施状況は異なりますが、どの研修員も真剣にディスカッションに参加し、現場視察ではインドネシアの地域保健の中で母子手帳がどのように使用されているのかを学び、活発な議論が展開されました。また、インドネシア国内からの研修員も、自分の地域とは異なる方法での母子手帳の活用方法について意見交換し、学びを深め合いました。
最終日には、それぞれ国別および地域別にアクションプランの作成と発表が行われました。
これからインドネシア保健省は、研修で作成されたアクションプランの実施状況を今後どのようにモニタリングしていくのかについて話し合いをしていく予定です。