JICAによるインドネシアの母子保健サービスと医療従事者援助のための医療資機材提供

2020年11月3日

JICA(国際協力機構)は、インドネシアで実施中の技術協力プロジェクト「地方分権下における母子健康手帳を活用した母子保健プログラムの質の向上プロジェクト」において、新型コロナウィルス感染症対策におけるインドネシア政府の取り組みの支援の一環として、デジタル非接触体温計と衛生キットを提供しました。
同プロジェクトはインドネシア保健省公衆衛生総局・家族保健局をカウンターパートとし、SDGs達成に向けた母子継続ケアの推進を目指しています。
2020年11月3日、活動の一環として、インドネシア国内1638か所の保健所(プライマリーヘルスケアセンター(Puskesmas))にデジタル非接触体温計を引き渡しました。提供された体温計は、新型コロナウィルス感染症関連の医療施設や母子保健を含むその他の医療サービスで使用される予定です。

また、JICAは花王インドネシアと協力し、「より良い衛生キャンペーン(Campaign for Better Hygiene)」を通じて、保健省および5州の保健局・保健所(Puskesmas)に衛生キットを提供しました。JICAのロゴが入った衛生キットバッグには、ハンドソープ、手指用消毒液、布マスク、ポータブルスプーン・フォークセットなど、厳選された衛生用品が入っています。また、新型コロナウィルス感染症予防のために保健省が作成したリーフレットも含まれています。これらの衛生用品がコロナ禍において医療従事者の支援となることが期待されています。

インドネシアにおける新型コロナウィルスの感染拡大の状況を鑑み、引き渡し式はオンライン形式で行われました。

引き渡し式において、JICAインドネシア事務所長は、新型コロナウィルス感染症対策に関して継続的に支援をしていくこと、また「誰の健康も取り残さない」というユニバーサルヘルスカバレッジの目標達成に向けて引き続き努力していくことを表明しました。今回のデジタル非接触体温計及び衛生キット供与は、コロナ禍においても、インドネシアの保健所で母子保健サービスが継続的に提供されるよう支援するものです。今後もJICAは、新型コロナウィルス感染症をはじめとする疾病の予防・診断・治療に向けた開発途上国の能力強化を支援し、開発途上国を含むすべての人々が公平かつ平等に医療へアクセスできるよう努めていきます。

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体温計

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衛生キットバッグ

【画像】オンライン引き渡し式