【インドネシア】プロジェクト活動の総括・第2回合同調整委員会を開催

2022年9月20日

2022年9月5日、西ジャワ州インドネシア大学病院(RSUI)と南スラウェシ州ハサヌディン大学病院(RSUNHAS)を対象にしたプロジェクト活動の総括として第2回合同調整委員会が開催されました。
RSUIでのオフライン参加者と、RSUHを含むオンライン参加者で繋いだハイブリッド形式で実施し、2021年9月からの約1年間のプロジェクト活動を振り返りました。
日本・インドネシア両国のプロジェクト関係者が出席し、両病院での全活動の成果や評価結果、課題等を確認しました。

本委員会前には日本人専門家が両病院を訪問して進捗確認委員会を開催。その中で出た両病院からのフィードバックや今後の活動に向けた提言等も委員会で共有され、活発な意見交換が行われました。

教育文化研究科学省(The Ministry of Education, Culture, Research and Technology:MoECRT)からは、両病院は西部・東部インドネシアを代表する大学病院であり将来的にカリマンタン島やスマトラ島等にも遠隔診療を普及していく拠点となることから、地域の医療状況の改善にもつながる本プロジェクトを実施したJICAに対し感謝の言葉を頂きました。

RSUIからは、スケジュールドケア(注)等を通じてICUの医師や看護師の知識・技能の向上を図ることにより、ICUの機能改善や診療の質の向上、人材育成に本プロジェクトが大きく貢献したと述べられました。
RSUNHASからは、最新設備を備えたプレハブICUや新規の医療機材、スケジュールドケアを通した人材育成は大変有益で地域医療サービスの改善にも貢献したと述べられ、今後は同大学病院のネットワークを活用し東部インドネシアの遠隔地域における医療改善にも積極的に取り組みたいとの強い意向を確認できました。

インドネシアでの遠隔医療の普及に関して本プロジェクトがもたらしたインパクトの大きさ、今後の技術協力に対する期待の高さ、インドネシア国内の地域医療格差の改善に向けた遠隔医療体制の拡充に対する熱意が、教育文化研究科学省及び両病院より伝わりました。さらに、本プロジェクトの知見を他大学とも共有するためのセミナーを開催することも両病院から提案され、今後プロジェクト終了までに同セミナーを実施する予定です。

(注)スケジュールドケア:新型コロナウイルス感染症患者を含むICU患者の治療やケアに関して定期的に行われる、日本と現地の医療従事者間の症例検討と助言

活動現場での写真

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RSUNHASで開催したPRCの様子

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RSUIで開催したPRCの様子

【画像】JCCの集合写真