(日)アチェ州住民自立支援ネットワーク形成プロジェクト
(英)Project on Self-sustainable Community Empowerment Network Formulation in Nanggroe Aceh Darussalam (NAD) Province
アチェ・ニアス復旧復興庁(BRR)、地方政府(アチェ州政府(NAD)並びにプロジェクト対象地域内の県/市政府、郡及び村)
バンダ・アチェ市、アチェ・ブサール県、ピディ県、アチェ・ジャヤ県、アチェ・バラット県、ビルン県、アチェ・テンガー県(ウレレ地区における復興モデル活動を他地域に展開する事業は上記の中から3県を対象とする。)
2007年3月1日から2009年3月31日(2年間)
海岸線の様子
津波で流された船
2004年12月26日に発生したスマトラ沖を震源とするマグニチュード9.0の大地震と巨大津波により、東南アジアから遠くはアフリカまで世界9カ国に甚大な被害が生じた。中でも震源から近かったインドネシア・アチェ州では、死者は12万8575人、行方不明者は3万7063人を数えたほか、インフラ等の社会基盤施設が破壊され、物理的に大きな被害を受けた。また、住民は生計手段、生活基盤が奪われるとともに、働き手としての多くの人材を失ったため、経済的にも大きな被害を受けた。
地震・津波発生から2年が経過し、我が国をはじめ様々なドナーから支援が行われ、被災住民の生活も徐々に活気を取り戻しつつある。他方で、地震・津波によって破壊された経済基盤インフラ(特にコミュニティレベル)、国内避難民の住居確保及び土地所有権問題の解決など依然復興にかかる課題は多く残されている。また、未だ職を失ったままの住民も多く、住民の大多数が貧困ライン以下の生活を余儀なくされている。右に加え、当該地域はこれまでGAM(Free Aceh Movement)との紛争が長期間続いていた地域でもあり、地震・津波により多くの人材を失ったこともあいまって、地方政府の行政能力が著しく不足しているのが現状である。
コミュニティ間の住民自立ネットワークが拡大・発展する。
住民の自立能力を向上させ、コミュニティ活動を活性化する。