第4回ACE Festivalが開催されました。

2008年12月10日

11月29-30日、第4回ACE Festivalがバンダ・アチェ市、ムラクサ地区のLambung Community Building(ノンプロ無償によって建てられた3つのコミュニティビルのうちの1つ)において開催されました。ACE FestivalではACEグループの製品の宣伝販売とACEグループのネットワーク化を促進することを主目的としています。第4回目となる今回は、本プロジェクト下では最後のFestivalとなるため、本プロジェクトの後、どのようにしてACEグループ自身がビジネスを継続し、地方政府がそれを後押しするかという道筋をつける目的もありました。
今回は19のACEグループが参加し、その内14グループが製品を持ち寄りました。各グループに1つのブースを設置し、製品を販売しました。ブースでの製品陳列の方法、製品のパッケージ方法、顧客に対する宣伝方法など、第1回目の頃と比べると見違えるほどセンスが良く、うまくなりました。例えば、製品の1つ1つがよく見えるように陳列したり、1つのパックに1種類の大量のケーキを詰める代わりに色々な種類を少しずつ詰めたり、自分たちのグループや製品情報のラベルをパッケージに張ったりと様々な工夫が見られました。縫製グループの製品も多種多様になり、より多くの顧客が関心をもつようになりました。家畜ビジネスのグループはビデオを会場で流して活動紹介をしました。
2日目に行われたワークショップでは、本プロジェクトに参加して以降、製品の品質、生産数量、売り上げなどにおいてどのような改善があり、何を達成できたのかをACEグループ全体で話し合いました。専門家チームはグループそれぞれの達成度の分かるポスターを作製し、ワークショップ内で発表しました。多くのグループはプロジェクト終了後も自分たちによってビジネスを継続し、更に活動を広げていきたいという意向を持ちました。
前回更新記事でもお伝えしたとおり、専門家チームはACEプログラムの地方政府への移管を実施しており、その甲斐あって今回のFestivalではバンダ・アチェ市とアチェ・ブサール県の地方政府職員から強力な支持を得ることができました。
1日目には、地方政府によるACEグループ製品のコンテストを実施し、6名の職員が審査員となって参加しました。彼らは製品の味やパッケージ方法、宣伝販売の方法などの項目で採点し、グループにとっては良いフィードバックになりました。会場から生放送したラジオ放送にはACEメンバーと共に地方政府職員も参加し、プロジェクト後の住民と地方政府の協力体制について議論しました。
2日目のワークショップにも地方政府職員が一緒に参加し、ACEグループのこれまでの成果の発表を聞くと共に、プロジェクト終了後に可能となる政府側からの住民支援内容について話しました。
このような地方政府の積極的な参加はACEメンバーが今後も活動を続けていくためには不可欠です。
2日間のFestivalには約200人の来訪者がありました。より多くの人が参加してくれるよう、専門家チームは「つなみポールラリー」というイベントを地元の中学生対象に同時開催しました。これは、防災に対する意識を高めることを目的としており、日本大使館の支援で数多く建てられたバンダ・アチェ市内や周辺の「つなみポール」の意味などに関するクイズを作り、正答者にはACE製品と交換できるクーポンを配布しました。2日間で合計67人の学生がラリーに参加して会場を訪れ、防災に対する意識を高めると共に、ACE製品の宣伝にもなりました。

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写真左:開会式でスピーチをするACEグループメンバー
写真右:副市長による開会の合図となるテープカット

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写真左:様々なカラフルな製品が並ぶ縫製グループのブース
写真右:美しい形をしたケーキと工夫が見られるパッケージ

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写真左:副市長にグループの製品(ケーキ)を宣伝販売するACEメンバー
写真右:活動紹介ビデオを流す家畜ビジネスのグループメンバー

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写真左:グループの活動内容を話しながら宣伝販売するACEメンバー
写真右:お揃いの衣装で参加したグループメンバーとその製品を選ぶ来訪者たち

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写真左:ラジオトーク番組中継の模様
写真右:ワークショップでグループの成果を発表するメンバー

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写真左:住民に支援内容を語る地方政府職員
写真右:ベストグループ賞に輝いたグループメンバーにトロフィーを渡すムラクサ区長