参加型学校運営:国民教育省・宗教省によるバンテン州学校訪問

2011年6月1日

2011年6月1日、PELITAのカウンターパートである国民教育省、宗教省の代表者がバンテン州をモニタリングのために訪れました。今回のモニタリングに参加したのは、国民教育省教育人材・スタッフセンターからマルトノ氏、宗教省からイスラム教育局からソラフディン氏及びヘリ・ザカイラ氏の3名です。

中央政府のメンバーがプロジェクトのフィールドサイトを訪問するのは、今回が初めて。PELITAで実施している中央政府による調整会合で、参加者からバンテン州がNational Reference Siteとして適切かどうかモニタリングしようという声が挙がり、今回の訪問が実現しました。

訪問したのは、セラン市私立宗教中学校MTs Nurul Islam、セラン県私立普通中学校SMP PGRI Kramatwatu、セラン県教育局です。

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MTs Nurul Islamにて、インタビューに答える生徒たち。

MTs Nurul Islamは1984年に設立されました。全生徒約160人余り、教員は全員アルバイトとして働いていて、校長の月収は約5,000円ほどだそうです。校長は、REDIP(PELITAの前プロジェクトのひとつ)/PELITA-PSBM参加前後の変化として、(1)教師が授業以外に補習授業を行うようになったこと、(2)施設・設備が充実したこと、(3)地域の教育への関心が高くなり地域住民が学校の活動を支援してくれるようになったこと、(4)今や学校が地域住民を助けてくれる新しいサイクルが生まれたことを指摘しました。生徒からは、本校の生徒代表として郡の活動に参加できることを誇りに思うとコメントがありました。

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SMP PGRI Kramatwatuで、ライフ・スキル(職能訓練科目)で作成した生徒たちの作品を見て、教員に質問をするマルトノ氏(中央)。

SMP PGRI Kramatwatuは全生徒340人ほど。校長が学校運営をする上で力を入れていることとして、毎週英語だけを話すEnglish Dayを導入していることと、授業に遅刻をしないなどのしつけ教育に力を入れていると発表しました。また、校長はREDIP/PELITA-PSBMの参加前後の変化があったと話し、地域住民に開かれた学校になったことと情報の透明性が保たれるようになったことを挙げました。生徒は他校の生徒と友達になれることや、郡での大会やボーイスカウトの活動に学校の代表として参加できることがうれしいと話しました。これは、郡での活動が多くなったことに起因しています。

午後は、セラン県教育局に場所を移し、TPK(郡教育開発チーム)Kramatwatuと各KIT(県市実施チーム)からの発表がありました。KITからは各県のユニークな施策を報告しました。例えばパンデグラン県ではPELITAになってから普通中学校と宗教中学校を同等に扱うようになりました。また、パンデグラン県では指導主事の担当地域もPELITAの活動では学校の種別を超えて地域ごとに担当を分けています。

宗教省から参加したヘリ氏は「所属組織は異なるが、学校としては平等。一緒に教育向上のために協働することが可能だとPELITAから学んだ」、国民教育省から参加したマルトノ氏も「ぜひ、国のモデル地域に指定する決定権のある人の前で培ってきたことや自主的な取り組みをプレゼンしてほしい。このプロジェクトを続ける責任がわれわれにはある」と述べ、PSBMプログラムのモデル地域指定に前向きな見解を示しました。