大学と労働省による連携活動がスタートしています

2018年3月28日

プロジェクトではこれまで密接な関係になかった労働省と大学が協力して若年層雇用を促進出来るよう、連携活動計画の策定と実施を支援しています。
その計画から生まれた記念すべき初めての官学連携イベントが3月15日にヨルダン科学技術大学(Jordan University of Science and Technology)において行われました。自分に合った仕事の探し方や雇用事務所で受けられるサービスをテーマにしたこのキャリアガイダンスセミナーには80人近い学生が参加し、地元雇用事務所スタッフのプレゼンテーションを聞きながら大学卒業後のキャリア形成について考えてもらいました。
セミナー終盤に設けた質疑応答ではヨルダンならではの課題(部族の繋がりに起因する縁故採用が未だヨルダンでは根強く、多くの若者が希望する仕事にアクセス出来ないのが現状です)について学生と労働省職員が率直な意見を交換し合う場面もありました。これまでほとんど大学を訪れる機会がなく、学生と接する機会のなかった労働省職員にとって今回の交流が刺激になった様子でした。また、大学側からも今回の取り組みに好意的な感想が寄せられており、双方から定期的に同様のイベントを開催したいという声が上がっています。
本イベントを皮切りに今後各地で大学と雇用事務所が連携したジョブフェアなどが企画されているため、プロジェクトではその実施状況や改善点を関係者と話し合いながら労働省と教育機関、さらに商業会議所や工業会議所を巻き込み産官学の連携へと発展させて行く予定です。

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