3月の主な活動まとめ

2019年5月7日

4月に入り、ようやく暖かい日が増えてきました。今年は例年より雨が多かったせいか新緑が一層濃く感じられ、野原に咲く花の色がよく映えています。そんな3月に実施した活動の中から以下3件についてご報告します。

1)3月19日 障害のある大学生向けキャリアガイダンスセッション
本活動は現在ヨルダンでJICAが実施中の「障害者の経済的エンパワメント及び社会参加促進プロジェクト」と協力のもと、ヨルダン大学において障害のある学生向けにキャリアガイダンスセッションを実施したものです。同大学キャリアガイダンスオフィスの挨拶から始まり、障害プロジェクトのカウンターパートの労働省障害者雇用課の職員によるジョブコーチサービスや障害者雇用にかかる好事例の紹介、当案件のカウンターパートである雇用事務所担当者から雇用事務所で受けられるサービスの説明等を実施しました。セッション中は大学が手話通訳者を手配してくれたおかげで身体、聴覚、視覚など様々な障害をもつ学生が活発に労働省職員と意見交換を行うことが出来ました。

2)3月20日 ミドル・イースト大学学生向けキャリアガイダンスセッション
本活動はアンマン2雇用事務所がミドルイースト大学のキャリアガイダンスオフィスと協力して実施した、同大学生向けのキャリアガイダンスセッションです。ミドルイースト大学は我々プロジェクトのカウンターパートであるアブドッラー2世国王開発財団が支援していますが、プロジェクトの直接の支援対象であるパイロットサイトではない大学です。今回財団のコーディネートにより両者のキャリアカウンセラーが協力して大学生向けにセッションを実施することができました。当日は60名の学生が参加し、キャリアについて考え、日本人専門家も議論に参加し、厳しい経済環境の中でどうやって自分の目標とするキャリアを実現させるかについて考える機会となりました。また異なる機関のキャリアカウンセラー同士が学びあう機会ともなりました。

3)3月28日 ヨルダン外務省Department of Palestine Affairs(DPA)のスタッフによる中等学校でのキャリアガイダンスセッション
ヨルダンにおいてJICAは長年パレスチナ難民女性の生計向上支援に取り組んでおり、その協力機関がDPAという組織でした。当プロジェクトのキャリアカウンセラー研修に招待したDPAスタッフが国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の支援する中等学校でキャリアガイダンスセッションを実施するということで見学させていただきました。キャリアカウンセラー研修で想定していた対象よりももっと若い学齢期向けのセッションだった事もあり、DPAの皆さんが既存の学生向け資料と当案件で得た知見をうまく統合させて学生さんに将来のキャリア設計に関心を持ってもらえるようなファシリテーションを行っていたのが印象的でした。

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ヨルダン大学での障害をもつ学生向けキャリアガイダンスセッション

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UNRWAが支援する中学校でのキャリアガイダンスセッション

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ミドルイースト大学での学生向けキャリアガイダンスセッション

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ヨルダンの短い春。畑の真ん中にローマ時代の柱が立っています