11~12月の活動と当地大学生とのエピソード

2020年1月15日

新年あけましておめでとうございます。本年が皆様にとって良い一年となるようヨルダンよりお祈りしております。ちなみに当地では断食月~ラマダンが一年で一番大きな節目なので1月1日のみ祝日でお正月感はあまりありませんが、1月2日の出勤日には「Happy New Year!」と声を掛け合います。

11月から12月にかけて、プロジェクトでは各雇用事務所(EO)や大学キャリアガイダンスオフィス(CGO)と協力の上で企業との連携活動やEO/CGO利用者数を増やす広報活動、キャリアカウンセリング促進活動を連日実施し、おかげ様で予定していた全ての活動を無事終える事が出来ました。これもひとえに現場レベルの関係者が最後までプロジェクト活動に尽力してくれた賜物だと思います。

先日パイロットサイトの大学で学生と話をしていると「日本の大学生も皆エンジニアになりたがるの?」という質問を受けました。ヨルダンでは大学入試の為の共通試験(タウジーヒ)のスコア毎に入れる学部が決まるシステムになっており、優秀な成績を修めた学生のみがエンジニアコースに行ける事から関連学部への入学が一つのステータスとして受け止められています。大学間ではなく学部間で優劣をつけてみられる傾向がある事から自分が本当に興味のある学部ではなく家族が望む学部に進学するケースが多く、学業を進めていく過程や就職後にジレンマを感じる人が少なくないようです。現地関係者によると、実際にCGOに学部変更を相談に来る学生も相応にいるとのことでした。
3年近く当地で活動を進めていく中で、様々な文化・社会・経済的要因が複雑に絡み合って若者の雇用促進を阻害している姿を見てきました。本プロジェクトの成果が一挙にこの問題を解決するとは思いませんが、今後現地の人々が問題を一つずつ解決していく中で我々と一緒に取り組んだ活動が何かしらの形で貢献出来るよう、カウンターパートの更なる活躍に期待します。

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職業訓練校とEOの合同キャリアガイダンスセッション(アカバ)

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普段CGOを利用しない学生への広報キャンペーン(マアーン)

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大学OBによる在校生向け企業説明会(サルト)

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適職診断テストを使ったCGO利用促進キャンペーン(アンマン)