プロジェクト完了のお知らせ

2020年3月27日

2017年4月に開始した本プロジェクトもこの4月で3年を迎えて完了します。これまで大きな問題なく活動を進めてこられたのはひとえに本案件に携わる日本とヨルダン両国の関係者皆様のおかげです。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

プロジェクトの終了直前にコロナウィルスの蔓延を防ぐ為にヨルダン政府が国際航空便の運航を停止し、プロジェクト専門家の帰国が早まってしまった事はとても残念でした。一日も早くコロナウィルスの流行が治まり、日本、ヨルダンを始めとして世界中に平穏な日常が返ってくる事を願ってやみません。

最後のプロジェクトニュースとなる本稿では2月から3月にかけて実施した主な活動を紹介いたします。

まず最初に隣国からの来客につきまして、本案件の経験を他アラブ諸国に共有すべく2月最終週にエジプト日本科学技術大学(E-JUST)からの出張団を受け入れました。出張団はプロジェクト専門家とともにアブダリ雇用事務所(EO)やヨルダン科学技術大学のキャリアガイダンスオフィス(CGO)を訪問し、当案件の成果や両国における若年層雇用に関する積極的な情報交換とネットワーク構築を行いました。E-JUSTでは生徒へのキャリアサポートが緒についた段階との事で、出張団からは今回学んだ事を今後EOやCGOと連絡を取りながらE-JUSTにおいて試行していきたいと前向きな意見が寄せられました。

次に、ヨルダン国内の関係者にプロジェクト成果を広く共有し、持続的に活用してもらう事を目的として2/26にはプロジェクト対象の全EO/CGO向けワークショップを、2/27にはヨルダン全土のEO/CGOを含む様々な関係機関から参加者を招待したセミナーを実施し、109名の参加がありました。いずれのイベントにおいてもこれまで一緒に活動してきたカウンターパートが登壇し、キャリアカウンセリングを今後も推進していく事を確認しています。

3/2にはプロジェクト最後の合同調整会議を開催し、席上でMOLとKAFDがプロジェクト成果の活用と発展に関するアクションプランを発表し、プロジェクト対象だった各大学もプロジェクトと実施してきた活動の継続をコミットしてくれました。

最後になりましたが、3年間の活動を通じてヨルダンの若者が置かれている状況の難しさと複雑さを体感し、その解決が容易ではない事は重々承知しつつも、一緒に活動してきた関係者の努力や活動に参加してくれた若者達がヨルダン社会を良い方向に引っ張って行ってくれる事を専門家一同切に希望しております。

本稿を最後まで読んで下さり誠にありがとうございました。

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E-JUST出張団とキャリアカウンセラートレーナーの意見交換

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成果共有セミナーの様子