ケニアでは約240万人の孤児、30万人を超えるといわれるストリートチルドレン等、劣悪な環境に置かれ特別な配慮を要する児童や犯罪少年の増加が大きな社会問題となっており、特に、2007年の選挙後の混乱により特別な配慮を要する児童数は激増している。ケニアの長期開発戦略であるVision2030においても解決すべき重要な課題の一つとして位置づけられており、ケニア政府は2001年児童法の施行以降、特別な配慮を要する児童の保護や支援に取り組んでいるが、資金・人的制約のため支援の恩恵が行き届いていないのが現状である。そのため、適切な支援を受けられないまま放置された児童が生き延びる術として非行・犯罪に追い込ま…