mSOS開発成果について保健大臣に報告

2015年7月8日

mSOSの実証実験が終了したことを受け、JICAケニア事務所から丹原次長およびキニャンギ・プログラムオフィサー、本プロジェクトの戸田専門家、カウンターパートである保健省疾病サーベイランス対応ユニットのンジェル課長が、これまでの活動と成果について保健省のMacharia大臣に報告しました。mSOS(mobile SMS based disease outbreak alert system)は、本プロジェクトの目標を達成するための成果の1つで、ヘルス・ワーカーが感染症の疑いのある患者について、地方および国家レベルのサーベイランス担当者に対して即時に報告することを可能とする携帯電話のSMSを利用した通報システムです。

ンジェル課長は、プロジェクトが開始してから3年に亘って行われたmSOS開発の経緯とmSOSの機能、2つのカウンティで実施した実証実験の成果、mSOSのスケールアップに向けての今後の計画について報告しました。丹原次長は、mSOSを普及していくためには保健省のリーダーシップが不可欠であり、引き続き保健省との協力が必要であると述べました。戸田専門家からは、mSOSが保健省の既存のシステム(DHIS2)に統合されることの必要性と、更には緊急対策センター(Emergency Operation Centre:EOC)を保健省内に設立する意義について説明しました。

保健省大臣からは、日本政府並びにJICAの支援について感謝が表されました。大臣は、mSOSについて感染症のアウトブレイクを防ぎ、人命を救うために重要なツールになるとの見解を示されました。ンジェル課長は、mSOSの通報内容は感染症だけではなく、洪水、食中毒、テロ被害といった国家の安全を脅かす事態全般に拡大可能であると述べました。mSOSの普及拡大については、大臣が大統領に1年間の達成すべき業務を誓うパフォーマンス・コントラクトの項目にも入っています。

最後に、丹原次長からMacharia保健大臣に6月5日に開催したmSOSステークホルダー会合の報告書を渡し、引き続きケニアの保健分野での協力を推進していくことが確認されました。

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