プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)道路維持管理業務の外部委託化に関する監理能力強化プロジェクトフェーズ3
(英)The Project for the Strengthening of Capacity on Roads Maintenance Management through Contracting, Phase 3

対象国名

ケニア

署名日(実施合意)

2016年9月2日

協力期間

2016年12月1日から2019年11月30日

相手国機関名

(和)運輸交通インフラ省、国道公社、都市道路公社、地方道路公社、野生生物公社
(英)Ministry of Transport and Infrastructure, Kenya National Highways Authority(KeNHA), Kenya Urban Roads Authority(KURA), Kenya Rural Roads Authority(KeRRA), Kenya Wildlife Service(KWS)

背景

ケニアにおいては中央政府が管理する道路延長は約16万kmに及びますが、良好(good)以上の状態の道路は約4割に留まっています。輸送手段のうち道路交通が90%以上を占める中、道路網の整備と維持管理はケニアが経済成長を続けていくためには重要な開発課題です。
ケニアの道路行政は、運輸インフラ省の監督の下、高速道路、都市内道路、村落道路、国立公園内の道路等の道路種別に異なる機関が道路管理を行っています。道路の維持管理作業の多くは民間業者への外部委託により行われていますが、道路管理機関の積算並びに契約監理能力は十分ではなく、予算計画・業務計画の未策定、業者調達や維持管理業務そのものの遅延、品質の不均一等の問題が発生しています。こうした状況を受けてJICAは、2010年5月から「道路維持管理業務の外部委託化に関する監理能力強化プロジェクト」を2フェーズに分けて実施しました。プロジェクトでは道路維持管理業務への性能規定型契約(Performance Based Contract、以下「PBC」)の導入のため、標準契約書、手順書、積算システム等の作成等に係る協力を実施しました。また、本邦の大学が開発した道路状況の簡易な測定器であるDRIMS(Dynamic Response Intelligent Monitoring System)の導入等を通じて、道路管理機関が客観的なデータに基づいて補修計画を策定できるよう支援しました。
本プロジェクト(フェーズ3)は、道路管理機関並びに民間建設業者等を対象とした研修コースの立ち上げ等を通じ、これまで2フェーズに渡って行われた協力の成果を全国に展開させるとともに、道路管理機関等の積算並びに契約監理能力強化を図ることを目的として、2015年9月に先方政府から要請のあったものです。

目標

上位目標

1)プロジェクトで開発した道路維持管理手法がケニアの建設業界で主流化する
2)ケニア国内の道路網が適切な状態で維持される

プロジェクト目標

道路維持管理手法が改善されケニアで広く活用される

成果

成果1 各道路管理機関における公共積算能力が向上する
成果2 PBCによる道路維持管理に係る道路管理機関の監理能力が強化される
成果3 PBCによる道路維持管理に関し、道路管理機関と民間業者を対象とした訓練機関(KIHBT、NCA等)の能力が強化される
成果4 DRIMSによる道路の平坦性調査手法が国内の道路管理機関に広まる

活動

活動1-1 PBC積算データベースシステム(COSTES 2011及び2015)をレビューし、改善策を検討する。
活動1-2 歩掛、単価調査等に係る標準的手法を検討する
活動1-3 積算調査を実施し、COSTESデータベースを改善する
活動1-4 COSTESのソフトウエアを改善する
活動1-5 各道路管理機関におけるコスト積算ユニットの設置に向けたワークプランを作成する
活動1-6 設置された積算ユニットの活動支援を行う
活動1-7 COSTESを利用し道路維持管理のコストの指標化を行う

活動2-1 標準契約図書の改訂のための技術的支援を行う
活動2-2 道路公社によるPBC業務の実施内容について確認し、課題を洗い出す
活動2-3 PBCガイドラインの改訂を支援する
活動2-4 道路公社に対し契約実績評価を導入のための技術的支援を行う
活動2-5 PBC業者職種区分の設置支援を行う
活動3-1 KIHBTによるPBC研修をモニタリングし、改善のための提案を行う
活動3-2 PBC研修マニュアル/教材の改訂・更新の支援を行う
活動3-3 PBCに関する普及セミナーを実施する
活動3-4 PBCに関する講師育成研修を実施する
活動3-5 DRIMSに関する講師育成研修を実施する

活動4-1 道路調査に係る先方実施機関の現状を確認する(調査の現状、使用機器、技術基準等)
活動4-2 上記4.1を踏まえ、DRIMSの活用方法について提案を行う
活動4-3 ケニアの道路維持管理においてDRIMSの機器標準化のための支援を行う
活動4-4 DRIMSに関する啓蒙活動を近隣諸国向けに実施する
活動4-5 ワークショップ等を通じてプロジェクト全体の成果を発表する

投入

日本側投入

・長期専門家(1名)
・短期専門家(コンサルタント)
・本邦研修
・在外事業強化費等

相手国側投入

・カウンターパート及び運営スタッフの配置
・オフィススペース
・年間の運営・管理予算の確保