持続的森林管理に向けて(1)

2017年11月24日

2017年11月20日から24日

持続的森林管理計画研修の実施

ケニアでは地方分権化の流れの中で森林管理・普及業務をカウンティ政府へ移管することになっています。CADEPではそのサポートをするために、パイロットカウンティにおいてケニア森林公社(KFS)からカウンティ政府に管理を移管されたカウンティ森林についてカウンティ政府が持続的な森林管理を実施できるための取組を開始しました。

先ずは、これまでKFSが実施してきた参加型森林管理計画がどのようなものかを理解してもらうために、1週間の持続的森林管理計画研修を実施しました。

カウンティ政府に管理を移管するといっても、未だカウンティ政府には森林管理業務を実施する十分な職員が配置されていないため、当面はKFSの現場職員(カウンティにあるKFS事務所のフォレスター)と連携して実施していくしかありません。このため、研修ではパイロットカウンティ(エンブとタイタタベタ)のKFS職員とカウンティ職員が一緒になって、参加型森林管理計画のプロセスを学びました。具体的には、森林資源の把握、地域住民による村落森林協会(Community Forest Association, CFA)の組織化、森林管理計画の作成、CFAとの森林管理合意書の作成・署名、モニタリングの方法等です。1週間という短い期間でしたが、KFSとカウンティ職員が一緒になって学んだことは、今後の活動を連携して実施していくためにも、有意義なものでありました。

今回の研修を経て、これから現場での具体的な活動を開始していきます。先ずはカウンティ森林に係るコミュニティに対して説明会を開催する予定です。

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森林の現況調査実習

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森林計画づくりの演習