国家森林プログラムのアクションプランの作成

2018年3月26日

ケニアの憲法に規定されている2030年までの森林率10%達成に向けて、政府は2017年3月末に森林保全管理法(Forest Conservation and Management Act)を施行するとともに、2016年から2030年までの国家森林プログラム(National Forest Programme)を樹立しました。コンポーネント1の森林政策では、この国家森林プログラム(NFP)の実施に向けた支援を行っています。NFPは今後15年間の森林の事業実施のためのフレームワークで8つのクラスター(群)から構成されています。このフレームワークを具体的に実施するためには、8つのクラスターに係る具体的な計画づくり(アクションプラン)が必要になっています。CADEPではこのアクションプランの作成に向けて、NFPの事務局と一緒になってアクションプラン案の作成と関係者によるワークショップの開催を今年(2018年)1月から実施してきています。

アクションプランの作成にあたっては、ローカルコンサルタントを傭上してたたき台を作成し、それを基にドラフト案を作成して関係者ワークショップによる内容の充実化を図りました。

関係者ワークショップについては、NFPの作成時に関わった関係者を再度招待して、首都のナイロビ(2月27日~28日)、海岸地域のモンバサ(3月8日~9日)、西部のエルドレット(3月15日から16日)の3か所で実施しました。

ワークショップでは、ドラフト案を説明した後に、4つのグループに分かれ、クラスターのアクションプランの内容について議論をし、新たなアクションのインプットをしてもらいました。最後にグループごとに議論の結果を発表してもらい、それをアクションプランに反映していくことにしています。

3月末までに最終版を取りまとめる予定ですが、今後はそのアクションプランを環境森林省としてどう実施に移していくのかという大きな課題があります。CADEPとしては引き続きNFPの実施に向けて支援をしていく考えです。

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ナイロビ会場の様子

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モンバサ会場の様子

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エルドレット会場の様子