持続的森林管理に向けて(5)

2018年5月30日

2018年5月7日から11日

コミュニティメンバーによる森林現地調査の実施

3月下旬にエンブカウンティで行われたコミュニティメンバーによる参加型森林管理計画研修を踏まえて、Local Planning Team (LPT) メンバーによる森林の現況調査や農家調査をKiang’ombeとKianjiruの森林で5月7日から5日間実施しました。
調査の実施に当たっては、初日に森林踏査に使うGPSの扱い方、森林調査票の記入方法、農家調査の留意点等を確認し、翌日から3日間の現地調査に入りました。幸い天候にも恵まれ、現地調査は順調に実施されましたが、山に入ると予想以上にアップダウンが険しい箇所があり、苦労したグループもあったようです。また、調査の途中で違法に伐採された箇所がいくつかあり、森林管理の重要性が再認識されたところです。最終日の5日目は、3日間の調査票を持ち寄り、調査結果の確認と今後の進め方を議論しました。
今後、6月上旬までに今回の調査票データを分析し、参加型森林計画のドラフト0案を6月下旬までに作成することになっています。その後、ケニア森林公社(KFS)の担当部署による評価を得て、再度7月下旬にKFSとLPTメンバーによる会議を行い、ドラフト0案の内容について確認を経て、最終的にドラフト案を作成します。そのドラフト案を関係者ワークショップで説明した後、KFSによる承認プロセスとなります。まだまだ時間がかかりますが、この一連のプロセスを通じてコミュニティメンバーが計画内容をきちんと理解できるようになってくるのかと思います。急がば回れです。

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森林現況を調査票に記入

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森林現況を調査票に記入

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森林の中の違法伐採を確認