連携ワークショップ(Interaction Workshop)の開催

2018年6月26日

CADEPは5つのコンポーネントがあり、実施機関も多岐に亘っています。5つのコンポーネントの成果がプロジェクト目標の達成に繋がっていくのですが、それぞれにどう連携しながら成果を達成し、プロジェクト目標に向かっていくのかということが、これまであまり明確に議論されてきませんでした。プロジェクトも2年が経ち、ようやく各コンポーネントの活動も軌道に乗ってきて成果も見え始めたところです。

このため、各コンポーネントのこれまでの成果を発表し、プロジェクト目標の達成に向けて具体的にどのような連携が必要なのかを議論する連携ワークショップ(Interaction Workshop)を6月26日にナイロビで開催しました。各コンポーネントからC/Pたちが総勢37名参加しました。

プロジェクトマネージャーのカブギ森林保全局長(環境森林省)の挨拶の後、各コンポーネントマネージャー等がこれまでの成果や課題等を発表し、午後からは3つのグループに分かれてどのような連携が必要なのかを議論しました。連携と言っても漠然としたイメージでは議論が進まないので、具体的な連携事例を示して議論を進めることにしました。

例えば、
1)メリア(Melia volkensii)の植林を推進するために必要な優良種子の供給について、コンポーネント2のパイロット事業とコンポーネント4の林木育種の連携
2)情報発信のデータベースの共有やリンクについて、コンポーネント3のREDD+で開発する森林情報プラットフォームとコンポーネント5の地域協力の情報共有データベースとの連携
3)コンポーネント3のREDD+で開発する国家森林モニタリングシステムとコンポーネント1の森林政策のモニタリングとの連携
等々です。

グループ議論ではC/Pたちが日頃思っていることを積極的に発言し、活発な議論が行われました。時間が短く議論のまとめが消化不良になった感がありますが、先ずは初回ということで次回にこの反省を活かしていきたいと思っています。

今後は、半年ごとに連携ワークショップを実施して、コンポーネント間の連携を確認しながら、プロジェクト目標の達成に向けて取り組んでいくことになりました。

今回、初めて各コンポーネントのC/Pたちが一堂に集まって、お互いを知り、他のコンポーネントがどのような活動を実施しているかを学ぶことが出来たことは、一つの大きな成果であったかと思います。CADEPという包括的なプロジェクトを円滑に進めながら、成果を挙げていくためには、このようなワークショップを定期的に開催していくことが必要であると改めて認識したところです。

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ワークショップの様子

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グループ議論の様子