持続的森林管理に向けて(6)

2018年9月27日

2018年7月24から26日(Kiang'ombe Hill)、8月8日から10日(Kianjiru Hill)

コミュニティ・メンバーによる参加型森林管理計画(初稿)の検討

参加型森林管理計画(PFMP)の策定に向けて、これまで2017年11月のカウンティ政府職員らに対する参加型森林管理研修を皮切りに、バラサ(コミュニティ会議)、スコーピング・ワークショップ、コミュニティ・メンバーのための参加型森林管理計画研修、コミュニティ・メンバーによる森林現地調査など、一連のステップを踏んできましたが、いよいよ参加型森林管理計画(PFMP)の形が見えてきました。これまでの研修、調査、意見聴取に基づき、ケニア森林公社(KFS)がエンブ・カウンティの2か所の森林についてのPFMP初稿を作成し、コミュニティ・メンバーによる検討ワークショップが実施されました。

計画の対象となる森林は、Kiang'ombe HillとKianjiru Hillの2か所で、前者については7月24~26日の3日間、後者については8月8日~10日の3日間でそれぞれ検討が行われました。検討の主体となったのは、策定される森林管理計画の実施を担うLocal Planning Team(LTP)のメンバーです。地元の森林を熟知している彼らの指摘に基づき、対象森林のこれまでの歩み・歴史についての追記・修正や見落としていた活用可能な資源の追加など、より正確で具体的な情報をPFMPに盛り込むことができました。3日間の日程のうち、最初の2日間についてはLTPのコアメンバーとKFS職員による検討が行われ、最終日の3日目には残りのLTPメンバーも参加してそれまでの検討結果を共有し、最終的なコメントを取りまとめました。

今回のワークショップの議論に基づき、KFSがPFMPの第2稿を作成し、次の検討段階へと進んでいく予定です。

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対象森林の地図を前に議論するLTPメンバー

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参加者全員による記念撮影(Kiang'ombe Hill)

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参加者全員による記念撮影(Kianjiru Hill)