地方研修センターの新設

2006年3月31日

現在ケニア国内には中央研修センター1ヶ所と96ヶ 所の地方研修センターがあります。昨年度は4月と8月にこれらの各センターで2週間 の地方研修が行われ、合計16,450名の理数科教員が参加しました。一センター当
たりの平均参加者数は171名になります。SMASSEでは、地方センターは教員200名を収 容することになっていますから、計算上はその範囲内に収まっているわけです が、いくつかのセンターでは定員の200名を超え、研修の実施運営上支障をきたしてい るケースが見られました。そのため、今回、地方教育事務所(District Education Office)の要請に基づく新センター選定(増設)に関わる作業に、中央研修本部の代表とし て参加しました

地方研修センターと言っても日本のように立派な 専用の研修施設があるわけではなく、普通の寄宿舎付きの高等学校を有効活用して います。地方研修は生徒のいない4月と8月の休暇中に実施され、研修生である現職理 数科教員は、普段生徒が勉強している理科室で実習を行い、生徒が普段寝泊りしている寄宿舎で2週間を過ごします。

ホテルや研修施設と違い高校の学生寮ですから、ベッドがずらっと並んだ大部屋でベッドも小さくて寝心地が悪く、研修参加者の不満はこの宿泊施設に集中します。しかし学生寮は自分達の生徒が普段生活し寝泊りして
いるところ。この研修を機会に教師は生徒の生活環境について改めて再認識し、自分 達の学校に戻った時に学生寮の環境改善に取り組むなど、理数科科目以外の研修の波 及効果があったりもします。そうはいうものの自分達も高校時代に4年間寄宿舎に寝 泊りして勉学に励んでいたので、その頃を思い出して同僚の教師達との2週間の集団
相部屋生活を楽しんでいるようです。

今回は6地区の地方教育事務所から要請があり、それぞれの地区で3校の新センター候補の高校を視察し、その中から最終的に一校を新センターとして決定しました。
今回、6つの地方研修センターが新たに加わり、ケニア全国で102ヶ所の地方センターが稼働することになりました。

新しくセンターとなった学校には、ケニア政府から少々の一時金が交付されて設備の修繕がなされ、日本側からはパソコンや印刷機、参考書籍などの研修準備用の資機材が供与されます。来る4月には、早速、周辺の教 員を集めた地方研修の場として、有効に活用されることになっています。