ナイジェリアの理数科案件、事前評価調査団への参団

2006年3月31日

服部 浩昌 (教育評価)
ナイジェリア国では技術協力プロジェクト「初等 理数科教育支援計画」(略称:SMASE Nigeria Project)が間もなく開始されようと しています。この事業の計画をナイジェリア政府の関係者と話し合うため、 JICA本部(人間開発部)から事前評価調査団が派遣されるのに際して、その調査団の一員としてSMASSEから2名のスタッフ、モニタリング評価チームの代表であるワイティテュ氏と私が参加しました。

ケニアからの2名に期待された役目は、事業デザ イン、目標、成果、活動、期間、対象州も含めたプロジェクト実施体制、投入、必要 経費などに関し、ナイジェリア側の実施責任機関である連邦教育省理数科教育局、プ ロジェクト対象州関係機関と協議を重ね、案件形成を促進することと、SMASSEにおける 各種研修内容(理数科教育にお
けるASEI&PDSI)、研修実施方法、モニタリング評価活 動、各種技術支援スキーム、プロジェクト管理等における知見を提供することでした。

昨年9月よりナイジェリアに派遣された日下部専 門家とは、2004年1月より密接な連絡を保ち、ナイジェリア関係者のケニア受け入 れ、ケニア人のナイジェリア技術支
援派遣、第三国研修参加などを通してナイジェリ ア・ケニア連携事業を展開させてきました。今回、日下部専門家のナイジェリアに対す る熱い思いと、ナイジェリア人の理数科教育改善に対する強い願いが実って、新しい
理数科プロジェクトがいよいよ産声を上げようとしています。

皆さんご存知の通り、ナイジェリアはOPECにも加 盟している石油産出国でアフリカ有数の大国。人口は昨年日本を抜いて世界第9位の 1億3650万人。この国の高学年担当の小学校教員全員に理数科科目の研修を受けさせようと言うのですから、ケニアのSMASSEプロジェクトと比較にならないくらいスケールが大きいです。そのためプロジェクトは36ある州(プラス連邦首都地区:アブジャ)の中の3州で試験的に開始される予定ですが、ナイジェリア人の主体性を形成しつつ、長期的に持続可能な息の長い事業として長い目で見守り支援していくことが必要なのではないかと、今回の調査団に参加して強く感じました